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岐阜は大分に逆転負けで最下位確定

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[11.20 J2第36節 大分2-1岐阜 大銀ド]

 大分トリニータFC岐阜に2-1で逆転勝ちし、10月26日のF東京戦(2-1)以来、4試合ぶりの勝利を飾った。0-1で迎えた後半9分にFW森島康仁のゴールで同点とすると、17分にはMF西弘則のゴールで勝ち越し。2連敗となった岐阜は最下位が確定した。

 先制したのは岐阜だった。前半35分、FW地主園秀美がDF土岐田洸平をドリブルでかわし、右足でゴール右隅に突き刺した。今月11日に来季の新加入が発表された特別指定選手の地主園にとって、出場14試合目にして待望のJ初ゴール。新加入内定を自ら祝う先制点となったが、ここからホームの大分にエンジンがかかり始めた。

 ハーフタイムに田坂和昭監督が「全員で走って逆転しよう」と気合いを入れ直して臨んだ後半は、ほぼ大分のペース。後半9分、MF宮沢正史のスルーパスに、この日がJ2通算100試合出場となった森島がDFの裏に抜け出し、冷静にGKとの1対1から右足でゴール左隅に蹴り込んだ。

「1点決めれば逆転できると思った」という森島の言葉どおり、逆転ゴールはすぐにやってくる。後半17分、右サイドをドリブルで駆け上がったMF長谷川博一が深い位置までえぐってクロス。中央で受けたMF西弘則がDFのマークに付かれながらも反転して左足でシュート。ボールは4試合ぶりの勝利を待ちわびるサポーターの歓声とともにゴールに突き刺さった。

 逆転を許した岐阜は後半22分、今季柏から期限付き移籍で加入した186cmのFWエフライン・リンタロウをJ初出場となるピッチに送る。何とか同点ゴールを目指すが、反撃及ばず、1-2で試合終了。2試合を残して最下位が確定した。

 終わってみれば大分がシュート数でも15対6と倍以上の差を付け、岐阜を圧倒した。DFの要に成長しつつあるDF作田裕次ら故障者を抱え、田坂監督も「満身創痍」と言う苦しい状況だが、総力戦で逆転勝利をおさめ、指揮官も「よくがんばった」と選手をねぎらう。勝ち点も49に伸ばし、9位京都との勝ち点差は3に縮まり、ひとケタ順位でのフィッシュも見えてきた。「ここからは気持ちの問題。残り2試合勝ちにいく」と田坂監督は力強く語っていた。

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