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[全日本女子選手権]宮間は孤軍奮闘、澤「やっぱり味方がいいな」

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[12.27 全日本女子選手権準決勝 INAC神戸4-1岡山湯郷 国立]

 岡山湯郷はINAC神戸に1-4で敗れ、準決勝での敗退が決まった。岡山湯郷の日本代表MF宮間あやはセットプレーで再三、決定機を演出したがチームは敗戦。「結果は悔しい。でも、きょうという日にみんなが出せる力は出したので、仕方ない」とキッパリ話した。

 なでしこジャパンでのチームメイト7人が所属するINACとの対戦。岡山湯郷の9本を大きく上回る21本のシュートを打たれ、守備に回る時間がほどんど。チャンスの多くはセットプレーでのものだった。それでも宮間は抜群の存在感。中盤からチャンスにつながるパスを供給。右45度付近でのFKは惜しくもサイドネットに外れたが、チャンスをつくった。これには対峙したMF澤穂希も「やっぱり味方がいいなと思った」と話していた。 

 試合後の宮間はチームリーダーとして、淡々と語った。「失点の3点はすべて数的不利での失点だった。それをつくらせないようにしないといけない。そのためには、それぞれが声を出し合うこと。誰かの声に任せているときがある。もっと、それぞれが自覚を持って、声を掛け合っていかないといけない」と課題点を挙げた。

 岡山湯郷の敗戦によって、宮間の2011年シーズンも幕を閉じた。世界一を獲った女子W杯ドイツ大会やロンドン五輪最終予選など、激動の1年だった。今季最後の公式戦は黒星で終わったが「いいことと悪いことがある1年だったが、それも来年につながると思う」と前を向く。2012年に向けては、「個人としては五輪イヤーなので今年よりたくさん結果を残せる1年にしたい。ロンドンではピッチに立てるように、まずは所属先で頑張って、日頃のプレーからしっかりやっていきたい。ロンドンでは五輪のチャレンジャーとしてやっていきたいと思う」と世界を見据え、力強く語った。

(取材・文 片岡涼)
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