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A代表初選出の19歳宮市が初練習、ウズベク戦へ「ゴールを決めたい」

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 日本代表は27日、愛知県内に集合し、29日のW杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦(豊田ス)に向けて合宿をスタートさせた。追加招集されたFW香川真司(ドルトムント)のほか、26日にリーグ戦のあったDF内田篤人(シャルケ04)、DF長友佑都(インテル)、GK川島永嗣(リールス)の計4選手は28日から合流する。

 20人で行われた初練習。真新しいオレンジの練習着を着たFW宮市亮(ボルトン)の姿があった。19歳で日本代表初選出。緊張の練習初日を終え、「素直にうれしいし、少ない期間だけど自分の特徴を出して、吸収できるチャンスだと思う。いい準備をして、(試合に)出してもらいたいし、このチームで自分というものを出していければいい」と初々しく語った。

 イングランド初ゴールを決めた18日のFA杯・ミルウォール戦(2-0)に続き、25日のチェルシー戦(0-3)ではプレミアリーグ初先発フル出場。試合は3失点の零封負けに終わったが、宮市は果敢にシュートを狙い、抜群のスピードでDF2人を振り切るなど存在感を見せつけた。

「体の状態はいいし、強豪と試合ができたことは自信にもなるし、経験にもなった」と振り返る宮市はチェルシーの印象について「本当にすごい。全然ボールが取れない。一人ひとりの技術がすごかった。ただ、その中でも自分の通用する部分があったので、そこはさらに自信になった」と力説した。

「ボルトンでの活躍は目を見張るものがあるし、素晴らしいものを持っているので今回の招集に至った」と語るアルベルト・ザッケローニ監督は、これまでもMF宇佐美貴史(バイエルン)ら若手を積極的に招集。将来性に期待し、代表合宿の雰囲気を体感させ、さらなる成長を促してきた。

 宇佐美らが国際Aマッチに出場することはなかったが、宮市の招集については「これまでのケースと比べ、一歩前を行っているのかなと思っている。招集した以上、もし可能性があれば、プレーするチャンスはある」と明言。戦力として期待し、ウズベキスタン戦で起用する可能性も示唆している。

 初日の練習後には、さっそくザッケローニ監督からFW乾貴士(ボーフム)とともに個別指導を受けた宮市。「自分が想像していたより複雑だった。新鮮で新しい形を感じたので、しっかり吸収して、経験として生かしていきたい。本当に細かった」。ザック流のトレーニングに刺激を受けた様子だった。

 ウズベキスタン戦は地元・愛知の豊田スタジアムで開催される。「地元で日本を代表してプレーできることは光栄なことだし、チャンスがあったらしっかり地元の方に自分というものを出して楽しんでもらいたい。ゴールを決めたい。試合に出たときは狙いたい」。史上8番目に若い19歳77日でのA代表デビュー、さらには史上最年少ゴールなるか。すでにC組2位以内を確定させ、最終予選進出も決めている“消化試合”は、この日、チケットの完売が発表されるなど、宮市の存在によって一気に注目度を増している。


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