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[五輪最終予選]清武、山田を追加招集か、「開幕戦でコンディション見てから」

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 日本サッカー協会は8日、五輪アジア最終予選・バーレーン戦(14日、国立)に向けたU-23日本代表メンバー19人を発表した。関塚隆監督とともに記者会見に出席した原博実技術委員長は通常より少ない19人の招集となった理由について「海外の選手にもあたっているところ」と説明。欧州組の所属クラブと交渉中であることを明かしたうえで、国内組の選手に関しても「今週がJ1の開幕になる。ケガをしていて、開幕戦に出られるかどうかという選手に関しては、開幕戦でそのコンディションを見てから追加したい」と、追加招集の可能性があることを明らかにした。

 念頭にあるのはMF清武弘嗣(C大阪)とMF山田直輝(浦和)だ。U-23代表のカタール遠征中に行われた1月31日のU-23イラク代表との練習試合で負傷した清武は左腓腹筋挫傷で全治6週間と診断されたが、チームではすでに練習に合流し、4日に行われた広島との練習試合にも出場。J1開幕戦となる鳥栖戦(10日、ベアスタ)での先発出場も濃厚とみられており、ここでのプレー次第で追加招集されそうだ。

 2月22日のマレーシア戦(4-0)メンバーで今回は招集を見送られたFW杉本健勇(C大阪)は、1クラブからの招集が3人までという協会とクラブ側の間の“協定”により、清武が追加招集された場合、MF山口螢(C大阪)、MF扇原貴宏(C大阪)と合わせてC大阪からの選出が3人となるため招集を見送られたとみられ、清武の招集が難しいと判断された場合には杉本が追加招集される可能性が高い。

 また、右中臀筋損傷でマレーシア戦を欠場し、その後も左膝の炎症で別メニュー調整が続いていた山田もチームで練習に合流。この日の紅白戦にも控え組ながら出場しており、J1開幕戦となる広島戦(10日、広島ビ)でもベンチ入りは濃厚とみられ、こちらもコンディション次第で追加招集の可能性がある。

 欧州組に関しては選手招集に拘束力がなく、マレーシア戦ではMF大津祐樹(ボルシアMG)の招集で一度はクラブ側と合意していたものの、直前のリーグ戦でチームに故障者が出たために急きょ不参加となった経緯もあり、状況は流動的だが、引き分け以上で自力での五輪切符を獲得するバーレーン戦に向け、国内組に関しては可能な限りのベストメンバーで臨むことになりそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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