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横浜FC・カズ、なでしこに刺激。「みんなの思っている『カズ』に近づく」

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 8日に行われた横浜FCの練習後、三浦知良は、アルガルベ杯で準優勝に輝いたなでしこジャパンから、大きな刺激を受けたと話した。

 前日に行われた、なでしこジャパンとドイツ代表のアルガルベ杯決勝を観戦した三浦は「素晴らしい試合だった」と、振り返る。

「選手、チームは優勝を意識してやっていたと思うので、準優勝は納得のいかない結果かもしれません。でも、応援している僕らからすれば、本当に素晴らしい試合を見せてもらえました。随所に質の高い、非常に良いサッカーを、特に後半は見させていただきました。男女のフィジカルの違いはありますが、同じサッカーの仲間として、とても勉強になりましたし、見習うべきものはたくさんありましたね」

 J最年長の45歳の大ベテランをうならせたのは、なでしこジャパンが見せた一貫性だった。

「前半、うまくいかない中でも、自分たちのスタイルを崩さず、勇気をもって、パスサッカーをやり通していました。相手のプレッシャーがどんなにきつくても、失敗しても、自分たちの形を崩さずにやろうとする姿は素晴らしいと思います。試合の中で、うまくいかなかったりすると、自分たちのやってきたこと以外のことをやろうとしてしまうもの。ですが、昨日のなでしこジャパンは、自分たちのスタイルを崩さずに、やろうとしているなと感じました」

 W杯優勝に続き、準優勝という結果を残したなでしこジャパンに対し、ザック・ジャパンは3次予選で連敗するなど元気がない。だが、カズは心配ない、と話す。

「男子は男子でブラジルW杯に向けて、ザッケローニ体制で良い道を進んでいると思います。予選で連敗してしまいましたが、こういう試練はW杯を前にした4年間の中であるものです。1年間すごく良かったけど、次の年は出だしがすごく悪かったり、必ず壁というのにぶつかる。どのチームも、4年間ずっと良い状態で、最初から最後までいけることはない。最終予選でも厳しい試合があったり、良い時、悪い時があるでしょう。強い精神力としっかりしたコンセプト、質の高いサッカーでその壁を乗り越えて、ぜひブラジルW杯に連れて行ってもらいたいですね」と、エールを送った。

 そして、彼らに負けてられないと、今季にかける意気込みを語っている。

「なでしこジャパン、日本代表から、良い刺激をもらっています。それをパワーに変えて、自分自身も質の高い、良いプレーを一つでも見せたい。みんなの思っている『カズ』に近づけるように、自分自身もやっていきたいと思います」

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