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[ヤングサッカーフェス]欧州挑戦のU-20川島らなでしこ予備軍のJFAアカデミー福島、静岡選抜に3発快勝

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[3.11 ヤングサッカーフェスティバルU-18女子の部 JFAアカデミー福島女子3-0静岡県女子高校選抜 愛鷹]

 第27回静岡県ヤングサッカーフェスティバルU-18女子の部でJFAアカデミー福島と静岡県女子高校選抜が対戦し、JFAアカデミー福島が11年AFC U-16女子選手権代表のFW増矢理花の2ゴールなど3-0で快勝した。

 GK平尾知佳、GK井上ねね、DF三宅史織、MF成宮唯、MF乗松瑠華、そして増矢と昨年のAFC U-16女子選手権優勝メンバー6名を擁するJFAアカデミー福島が3-0で快勝した。1、2年生のメンバーに加えてJFAアカデミー福島はこの日、唯一の3年生として、地元静岡出身のU-20日本女子代表候補MF川島はるなが出場。今春の欧州挑戦を掲げている川島と乗松のダブルボランチやアジリティが高く個人でもDFを破る成宮を攻撃の起点に、前線の選手たちの連動した動きと多彩なパスワークで静岡選抜を圧倒した。

 JFAアカデミー福島は前半19分、乗松の右クロスを増矢が右足ダイレクトボレーで合わせて先制。後半6分には左サイドを突いた増矢のラストパスをFW小島ひかるが押し込んで2-0とした。静岡選抜は丁寧にボールをつなぎ、147cmのゲームメーカー、MF高塚綾音(常葉学園橘)や高い突破力で対抗していたFW平野里菜(藤枝順心)、FW浅倉南(桐陽)らがゴールを目指す。後半は交代出場のMF吉野理花が右サイドを突く場面もあったが、シュート計4本で無得点。逆にJFAアカデミー福島は後半25分、三宅が左足で右サイドへ絶妙な展開をすると、小島がスピードのあるクロスを配球する。最後は中央へ飛び込んだ増矢が右足ダイレクトで叩き込んで3-0で快勝した。

 日本で開催されるU-20女子W杯代表候補の川島はこれがJFAアカデミー福島の一員として戦うラストゲーム。「最後なので楽しくやれた」と微笑んだ川島は、これからクラブを探していくという欧州挑戦について「パス、ドリブル、シュート、プレーひとつひとつ精度の高いオールマイティーなプレーヤーなりたい。自分の状況を考えたら何で海外? と思われると思う。でも日本の(なでしこリーグの)方がクオリティは高いかもしれないけれど、(海外でプレーすることで)人間的に大きくなりたい」と力を込めた。

 もちろん日本開催のU-20女子W杯出場は目標のひとつ。「運動量多く関わって、チームの起点になりたい。ひとつのパスやファーストタッチでチームがキリッとなるようにしたい」。欧州で力を磨き
、U-20女子W杯優勝のための力となる。

[写真]前半19分、JFAアカデミー福島FW増矢が右足で先制ゴール
(取材・文 吉田太郎)

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