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今年のF東京は後半に強い!! 名古屋を下し、F東京連勝スタート!!

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[3.16 J1第2節 F東京3-2名古屋 味スタ]

 J1第2節が17日、各地で行われ、2年ぶりにJ1に復帰したFC東京はホーム・味の素スタジアムに昨季準優勝の名古屋グランパスを迎え、3-2で競り勝った。

 F東京の布陣は4-4-1-1。最終ラインは右から徳永悠平、加賀健一、森重真人、太田宏介、中盤は右から石川直宏、高橋秀人、長谷川アーリアジャスール、羽生直剛、トップ下に梶山陽平、1トップがルーカス。対する名古屋は4-4-2。最終ラインは右から田中隼磨、闘莉王、増川隆洋、中盤の底に吉村圭司とダニルソン、右サイドに金崎夢生、左サイドに玉田圭司、2トップがケネディと永井謙佑。

 立ち上がりから、素早い出足を見せたのは名古屋。前半2分にMF玉田圭司がシュートを放つと、同6分にもFW永井謙佑のシュートがGK権田修一を襲う。中盤での寄せが圧倒的に早い名古屋が、F東京にパスをつながせない。10分を過ぎた頃から、ようやくF東京もボールを回し始めるが、なかなかシュートまでは持ち込めない展開が続く。

 名古屋はF東京のプレスをしっかりとかわし、前を向いた選手にボールを預ける。そこから前線のターゲットであるFWケネディにボールを当てた。ケネディが前線で競ったボールを再び回収すると、F東京の中盤は間延びしており、余裕を持ってボールを回せた。

 迎えた同36分には、中央にスペースができたところを玉田が走り込み、ドリブルでGKとの1対1に。飛び出してくる権田をうまく浮き球でいなして、アウェーの名古屋が先制する。その後も主導権を握る名古屋は同41分にもMF金崎夢生がGKとの1対1のチャンスを迎えたが、これは決めることができずに、前半を1-1で折り返した。

 後半に入ると、名古屋の足が止まり始め、F東京にボールを回すスペースができ始める。だが、サイドまでボールを運んでも、中央に高さのある選手がそろっているため、中に放り込めない。結果、名古屋の中盤の選手も守備に参加し、バックパスを選択せざるを得なくなり、フィニッシュには持ち込めない。

 活路を見出したのは左サイドバックのDF太田宏介だった。後半14分、PA内に侵入し対面するDF田中隼磨をまたぎフェイントで翻弄。中央にボールを入れると、密集地帯でパスがつながる。長谷川につながり、羽生がシュートを放ちDFがブロックしたところを、最後はMF石川直宏がゴールに流し込み、1-1に追いついた。

 このゴールが決まると名古屋が前と後ろに寸断される中盤で優勢になったF東京がボールを支配する。後半19分にも細かなパスワークから、MF羽生直剛がシュートを放った。ストイコビッチ監督はMF吉村圭司に代えて、 DFダニエルを投入し、DF田中マルクス闘莉王をボランチに置くが、流れは変わらない。同22分には右CKで試合再開したボールを一気に逆サイドに展開。DF加賀健一ヘッドで折り返したボールに、MF長谷川アーリアジャスールが飛び込んで、試合をひっくり返した。

 リードを許した名古屋も、同25分、右サイドを金崎が突破。中央の永井に合わせたが、ヘディングシュートは右に外れた。反撃に転じようとした名古屋だったが、前後が分断された状況を改善できず。同28分にはCBの前でMF梶山陽平がフリーになる。相手が寄せてきた瞬間に、梶山は左サイドからゴール前に走る石川にスルーパスを通す。GKと1対1になった石川が確実にシュートを流し込んで、F東京がリードを2点に広げた。リードを許した名古屋も、同42分に玉田のFKから、闘莉王がヘディングシュート。これはクロスバーに跳ね返されたが、こぼれ球に詰めた永井が押し込み、1点差に迫った。

 後半45分、ポポヴィッチ監督は、梶山に代えてMF米本拓司を投入。昨年の4月の千葉戦以来となる復帰に、味の素スタジアムは大いに沸いた。さらにロスタイムには、この日2得点を挙げた石川を下げ、FW平山相太をピッチに送り込む。その平山コールが鳴りやまないうちに、試合は終了。開幕戦から連勝を飾ったF東京は開幕戦に続き連勝。3位に浮上した。

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