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約1年ぶりに復帰したF東京・米本。「言葉にできないくらい嬉しい」

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[3.16 J1第2節 F東京3-2名古屋 味スタ]

 大歓声に迎えられFC東京のMF米本拓司が、昨年4月の千葉戦以来、ピッチに戻ってきた。

「今日はメンバーに入るはずじゃなかったのですが、練習後にメンバー入りを伝えられました。そういう意味では心の準備はできていませんでしたね(笑)。ただ、味スタに向かうバスの中で準備は整えましたよ」

 米本がタッチラインに立ったとき、試合はロスタイムに入ろうとしていた。「さまざまなこと」を思い出していたという。引退も頭をよぎったという2度目の大ケガ。そして、その時に誰よりも支えてくれた、亡き父のこと。

「2度目のケガをしたときも、ずっと支えてくれた。一番父が一緒にいてくれた。できれば生きているうちに復帰したかったけど、多分、上から見てくれていたと思う」

 ピッチに入ってからは、全力で駆けた。ポポヴィッチ監督から与えられた指示は「相手は蹴ってくるから、前線からプレッシャーをかけて来い!」だった。試合は3-2と1点リードした局面。「デビュー戦の山形戦(1-0)と同じシチュエーションだな。守り切ればいいかなと思ってプレーしました。走るのは僕の持ち味なので、とりあえず前から行きました」

 試合は3-2のまま終了。サポーターの前にあいさつに行った米本は、涙が止まらなかった。

「短い時間でしたけど、味スタのピッチは気持ちよかった。ホーム開幕戦に戻れたことも、言葉に表せないくらい嬉しいです。ケガをしてもサポーターは温かかったから、感情が出てしまいました。サリ(浅利悟)さんに7番をもらってからも、ほとんど活躍していなかったから、もっと7番が米本の番号だってなるように活躍したい」

 だが、ここからが本当の勝負だという自覚は強い。「ここからがスタート」という言葉を何度も繰り返した。

「今日は勝ててよかった。これでやっとスタートラインに立てたので、ここからが大事です。また1からやっていきたい。今年はケガをせず、サッカーをできる喜びをかみしめて試合に出続けたい。そのためにも小平の練習からアピールしたい」

 そして、万感の思いを込めてこう言った。

「サッカーは楽しい」

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