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香川vs内田の日本人対決、ドルトムントが制して25戦無敗の3連勝

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 ドルトムントがルールダービー制す!! ブンデスリーガは14日、第32節2日目を行い、MF香川真司の所属する首位・ドルトムントは敵地でDF内田篤人の所属するシャルケ04と対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。香川、内田ともに先発出場を果たし、日本人対決が実現。勝利したドルトムントは、3連勝を飾ると連続無敗記録を25試合(20勝5分)に更新した。今季残り3試合となり、この後に試合が行われる2位バイエルンとの勝ち点差は暫定ながら9差となった。一方のシャルケは、前節のニュルンベルク戦(1-4)に続く連敗を喫した。

 ドルトムントは前節のバイエルン戦(1-0)でふくらはぎを痛めたため、DFスポディッチが欠場。代わって、DFサンタナが14試合ぶりに先発を果たした。対するシャルケは、体調不良だったDFフクスが3戦ぶりに先発に復帰。またウイルス性胃腸炎だったDFヘーベデスはメンバー外だった。

 香川はトップ下で9戦連続の先発出場。内田は2戦ぶりに先発し、右SBを務めた。試合は前半1分、早くもドルトムントがチャンスをつくった。右サイドから仕掛けるとパスをつなぎ、最後はPA左からMFベンダーがシュート。これはGKウンナースタルが好セーブをみせた。

 するとシャルケがセットプレーをものにし、先制に成功する。前半9分、フクスの左CKをファーサイドのDFパパドプロスが頭で落とす。こぼれを拾ったMFファルファンがPA手前右から豪快に右足シュート。低い弾道のシュートは香川の頭をかすめ、ゴールネットへ吸い込まれた。ホームのシャルケが先制に成功した。

 しかしダービーマッチを落とす訳にいかないドルトムントも意地をみせた。前半17分、左CKからのこぼれ球、MFギュンドガンからのボールを香川が競り合い頭で落とす。混戦からのこぼれを拾ったDFピシュチェクがPA左から左足シュート。ゴール右へ突き刺し、1-1と試合を振り出しに戻した。

 前半32分いは香川がチャンスを迎える。ピシュチェクの右クロスに飛び込み、ヘディングシュート。これは力なくGKに止められた。一方、この日の内田は守備で奮闘。前半40分には自陣内中央で味方がボールを奪われ、ピンチを迎える。しかしMFグロスクロイツへのボールは、空中戦で激しく競り合った内田がクリア。決定的な場面まで持ち込ませない。1-1のまま前半を折り返した。

 後半に入っても一進一退の攻防が続く。後半9分、カウンターから攻め上がったフクスが左クロス。ゴール前フリーのFWフンテラールが放った右足シュートはクロスバー上方へ大きく外れた。同11分には、右サイドを押し込まれてピンチの場面を迎える。しかし内田ら3選手が必死にシュートコースを消す。MFギュンドガンのシュートはポスト左へ外れた。内田はグロスクロイツの対応に奔走。自由な攻撃を許さない。

 しかし、ドルトムントがセットプレーで逆転に成功。後半18分、シュメルツァーの左CKからゴール前混戦。メッツェルダーに当たったボールを拾った途中出場のMFケールが左足で押し込んだ。ドルトムントが2-1と逆転に成功した。

 追いつきたいシャルケは後半21分、MFモリッツに代えてMFヘーガーを投入。同26分にはMFドラクスラーに代わって、FWプッキをピッチへ送った。しかし流れを変えることはできない。同41分に内田は交代。代わってFWマリカが出場した。しかし追いつくことはできずに2-1で試合は終了。ドルトムントが3連勝を飾り、香川は3月17日のブレーメン戦(1-0)以来、5戦ぶりのフル出場を果たした。

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