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[コマスポ]終了間際の悪夢、セットプレーから失点しドロー

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

JR東日本カップ2012第86回関東大学サッカーリーグ2部・第3節は21日、フクダ電子アリーナで駒澤大vs桐蔭横浜大が行われた。3節にしていきなりの首位攻防戦は、激しい打ち合いのシーソーゲームとなった。前半に桐蔭横浜大がPKを決め先制するも、後半に駒大が逆転。そのまま試合終了かと思われた89分にコーナーキックから桐蔭横浜大にゴール決め、2試合連続引き分けとなった。

 あと一歩勝ち越すことのできなかった前節の流れは良かっただけに、この試合でも引き継ぎたかったところだが、前半は完全に桐蔭横浜大ペースで試合が進む。先制を許して迎えた後半、立ち上がりから積極的な攻めを見せるとFKから今季初先発のDF平尾優頼(2年=市立船橋高)がゴールをゲット。さらにMF湯澤洋介(4年=矢板中央高)が得意のドリブル突破から得点を挙げ、試合をひっくり返す。逃げ切りたい駒大は、MF宮城雅史(4年=具志川高)を投入し、1点を守りにかかるが、89分に失点。またしても、勝利にわずか届かなかった。

 ルーキー菊池将太(1年=浦和東高)がワントップとして初先発を果たし、前線からのプレスでリズムを作りたいところだったが、「最初うちのラインが下がってしまったので、後手になって、攻められる時間が続いた」とDF三澤祥馬主将(4年=三菱養和SCユース)が振り返ったように、思うような展開に持ち込めず。桐蔭大に試合を支配される立ち上がりとなった。MF引間俊也(4年=保善高)、MF山根視来(1年=ウィザス高)ら中盤のアタッカーが自由に動き回り、再三シュートを放つが、枠をとらえるまではいかず、スコアレスのまま試合は過ぎていく。38分には山根がミドルレンジから狙うと、鋭いボールはポストを直撃。駒大にとっては助かった場面だったが、直後のコーナーキックだった。ファーサイドにボールが上がると、選手同士が競り合う。桐蔭大の選手が、ピッチに足を取られて倒れたように見えたが、これがPKの判定。微妙なジャッジだったが今日最大のピンチを与えてしまうと、これを野上結貴(3年=保善高)が落ち着いて決めて先制される。攻めの形を作れないまま前半をリードされて折り返した。

 後半開始と同時に菊池に代え、小牟田洋佑(2年=前橋育英高)を投入。前線からのディフェンスが機能し始め、ラインを高く保ち相手ゴールに近い位置でボールを奪えるようになる。すると開始わずか5分の50分、MF碓井鉄平(3年=山梨学院大学付属高)のフリーキック。「ファーが弱いと聞いていたので、自分ハファーに入ろうと狙っていた」と話した平尾が左足でゴールネットを揺らす。早い時間帯に同点に追いついた。するとその後は駒大ペースで試合が展開される。湯澤の個人技での打開を中心にチャンスを作り、得点を奪う雰囲気が漂っていた。迎えた69分、カウンターから抜け出した板倉がパスを送り、湯澤が縦へと突破。ドリブルの流れのまま右足でゴールへと流し込む、彼らしさが感じられる得点で2-1。逆転に成功する。その後74分に宮城を投入し、守備固めを図ると全体のバランスが良くなり、桐蔭大相手に良い攻撃をさせない理想的な試合運び。しかし落とし穴は89分のセットプレーだった。コーナーキックのピンチを迎えるとゴール前の混戦から押し込まれ同点に追いつかれる。勝利の二文字はその手からするりと抜け落ちてしまった。

 試合後、秋田監督が「まだ負けてないので、上を向けばチャンスが来ると思う。今は我慢」と言うように、2試合連続勝ちきれないドローは選手にとってストレスがたまるものだろう。しかし、試合内容は悲観するものではなく、自分たちのサッカーが出来ている時間も多い。立ち上がりから試合を支配することが出来るようになれば、おのずと勝ち点3が手に入るはずだ。

 3試合終えて1勝2分けの勝ち点5。簡単には勝たせてくれない2部の厳しさを目の当たりにしている。ただ、リーグは始まったばかり。現状を受け止め、次につなげていくことが大切だ。課題を修正して、次節こそは選手のはじける笑顔を見せて欲しい。

[写真]今季初出場の大石が飛び込むも届かず

(文 駒大スポーツ 森下和貴)
(写真 同 佐藤亮)
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