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仙台が泥臭く2発! 2年ぶり8強決める…松本はJ2降格決定から1週間後の敗退に

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[11.14 天皇杯4回戦 仙台2-1松本 ユアスタ]

 天皇杯は14日、4回戦2日目を行った。ユアテックスタジアム仙台ではベガルタ仙台松本山雅FCが対戦し、2-1で仙台が勝利。2年ぶりの準々決勝進出を決めた。なお、準々決勝は明日15日に行われる柏対甲府の勝者と12月26日に対戦する。

 試合は立ち上がりこそ松本がボールをキープしたが、仙台が前半は主導権を握った。前半29分、MF梁勇基の左クロスをオーバーラップしたDF菅井直樹がヘッド。フリーで飛び込む決定機だったがわずかにゴール上に外れる。同36分にも右サイドから梁が入れたグラウンダーのクロスにFW金園英学が飛び込み、右足で合わせたがクロスバーを叩き、いい時間帯に得点を奪うことができない。

 反町康治監督の続投が発表された松本は、素早いプレスも仙台の早いパス回しにポイントを絞ることができず、耐える時間が続く。さらに前半34分にはDF大久保裕樹が負傷し、MF岩沼俊介との交代を余儀なくされた。前半終了間際の同44分には、MF前田直輝がカウンターから1人でシュートまで持ち込んだが、PA右から放った左足シュートはゴール左へ外れ、スコアレスで前半を終えた。

「よくゼロに抑えたなという展開。後半は攻撃も守備もギアをアップしないといけない」と前半終了時に反町監督が語っていた松本は前田を中心にゴールに迫った。後半17分、味方からの落としを前田がPA手前からダイレクトで狙うもゴール左に外れた。

 均衡を破ったのは仙台だった。後半22分、MF奥埜博亮の左足シュートが相手に当たって左ポストを直撃。跳ね返りを梁が回収して折り返したボールから金園のシュートはミートしきれなかったが、MF富田晋伍が左足で押し込み、先制点。仙台が富田の今季公式戦初ゴールで先手を取った。

 攻撃の手を緩めない仙台は後半36分、梁の右CKがファーサイドまで流れたボールをFW山本大貴が中央へ折り返し、菅井が倒れ込みながら右足で合わせる。GK村山智彦も必死に掻き出そうとしたがわずかに届かず、ゴールにおさまって、2-0とリードを広げた。

 松本も諦めない。後半41分、MF工藤浩平の左CKが山本のオウンゴールを誘い、1点差とする。しかし、最後まで同点を目指したが仙台の守備を崩すことができず、そのまま1-2のまま試合は終了。先週7日に1年でのJ2降格が決まった松本が、悔しさをバネにこの試合に臨んだが、初のベスト8入りとはならなかった。


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