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恩返し弾の千葉FW船山 古巣との一戦は「面白かった」けど…

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[9.22 天皇杯3回戦 川崎F4-1(延長)千葉 等々力]

 昨季まで川崎Fに在籍したジェフユナイテッド千葉FW船山貴之が、古巣相手に恩返し弾を突き刺した。

 1点をリードされて迎えた後半6分、DF阿部翔平のスルーパスから左サイドを駆け上がったMF井出遥也のグラウンダーのクロスに対し、ニアサイドに走り込むとワンタッチで合わせてネットを揺らした。「遥也がすごく良いパスをくれたので、自分は触るだけだった」と恩返しとなる得点を振り返った。

 価値ある一発を決めたものの、「他にもチャンスがあって得点を決められる場面があった」と好機を生かし切れなかったことに唇を噛む。悔やまれるのは前半42分の場面。中盤で相手のパスミスをカットすると、スピードを上げて前線まで運んだ。PA内まで持ち込んで右足シュートを狙ったが、GK新井章太の好セーブに阻まれてゴールを記録することはできなかった。「決め切るところをしっかり決めていれば…」と声を落とした。

 古巣との一戦は「相手も自分の特長を知っているので、そう簡単にはいかないと思っていたけど、1年間戦った仲間なので面白かった」。しかし、J1年間首位を走るチームを苦しめながらも、勝利できなかったことに「(結果は)非常にもったいないと思う」と語った。

(取材・文 折戸岳彦)
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