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屈指の攻撃力誇る川崎Fを完封した柏、クリスのゴールを守りきり2年ぶりベスト4へ!

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[10.25 天皇杯準々決勝 川崎F0-1柏 等々力]

 リーグ戦3連勝とリーグ戦3試合勝ちなし(1分2敗)。直近のJ1の成績では対照的な川崎Fと柏による一戦は、FWクリスティアーノの豪快なミドルシュートが決勝点となり、柏が1-0で勝利。2年ぶりとなる準決勝進出を決めた。

 21日のJ1第30節・広島戦(○3-0)から先発7選手を入れ替えた川崎Fは、1トップにFW森本貴幸、トップ下にMF家長昭博を配置した4-2-3-1でキックオフの笛を迎える。MF中村憲剛、FW小林悠はベンチからのスタートとなった。
 対する柏は4日前のJ1第30節・大宮戦(△1-1)から2選手を入れ替えるにとどまり、大宮戦で出場停止中だったエースのクリスティアーノが復帰、DFユン・ソギョンが負傷した左サイドバックにはDF輪湖直樹が8月9日以来となる先発入りをはたした。
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 中3日で迎えた一戦、パスを繋いで崩していくスタイルの両チームだが、敵陣に入ってからはパスがつながらずチャンスをつくることができない。そんな中、柏はFW中川寛斗のミドルシュートが枠をとらえたが、GK新井章太が好セーブでしのぐ。28分にはクリスティアーノとのワンツーのような形で抜け出したMFキム・ボギョンがペナルティエリア内からシュートを狙ったが、ボールはクロスバーを越えてしまった。

 前半の終盤には両チームに決定機が訪れる。36分、ハーフライン付近でボールを受けた家長がドリブルを開始すると、単身ペナルティエリアまで持ち込み左足を振り抜く。しかし、シュートはサイドネットを揺らしてゴールには至らない。その4分後には柏のチャンス。クロスボールをうまく処理したクリスティアーノがフリーでボールをとらえたが、GK新井の好セーブが再びゴールを阻んだ。

 崩してゴールに迫るシーンがほとんどなかった川崎Fは、後半開始と同時に森本に代えて中村を投入。中村がトップ下に入り、家長が右MF、知念が1トップにスライドした。後半立ち上がりはパスのまわりがよくなったもののチャンスをつくれずにいると、迎えた16分、左CKでクリスティアーノはMFキム・ボギョンへのショートコーナーを選択すると、すぐさまリターンパスを受けるとすぐさま右足で狙う。ミドルレンジから放たれたシュートは、ゴール右上に刺さり柏が試合を動かす。

 1点を追う川崎Fは、19分にハイネルに代えてDF登里享平を投入、するとその2分後には登里のシュートがゴールマウスへ向かう。しかしこれはGK中村航輔がゴールを許さない。川崎Fは25分には3つ目の交代枠を使って小林悠を送り込む。

 MF小林祐介に代えてベテランのMF栗澤僚一を入れた柏は、クリスティアーノとMF伊東純也の快速コンビでカウンターを仕掛け時間をうまく使っていく。アディショナルタイムにはMF細貝萌を投入。川崎Fの攻撃をゼロにおさえ、1-0の勝利を飾った。

 2015年以来となるベスト4入りを決めた柏は、12月23日に行われる準決勝で横浜FMと対戦する。

(取材・文 奥山典幸)

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