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J1王者川崎Fに脱帽…J3王者秋田、堅守で奮闘も「それを上回る攻撃力だった」

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川崎Fに敗れた秋田

[12.27 天皇杯準決勝 川崎F 2-0 秋田 等々力]

 ブラウブリッツ秋田はJ1王者の圧倒的な攻撃力に屈した。今季チームを開幕28戦無敗でJ3最速優勝に導いた吉田謙監督は「この敗戦を糧に強くなれるように、ひたむきに努力していきたい。磨き上げてきたことは全力で出し切った」と選手を称えた。

 今季J3最少34試合18失点の秋田は持ち前の堅守を発揮した。激しい寄せで攻撃を阻み、ブロックを構えて耐えていたが、前半39分に失点。後半も防戦一方の展開で同38分に2点目を許した。組織的な守備で奮闘した一方、後ろに重くなり攻撃に人数をかけられず。シュート数1対14と力の差を見せつけられた。

 今季J1史上最多の88得点を叩き出した川崎Fの攻撃を体感し、主将のMF山田尚幸は「川崎さんは一人ひとりが巧くてボールを失わない。巧さでゴールを割られた。秋田らしさは全員でゴールを守る部分は出せていたが、それを上回る攻撃力だった」と脱帽した。

 この敗戦を糧に、来季は初のJ2のステージに挑む。山田は「個人の能力の差がはっきり分かった。一人では勝てないですが、チームではまとまって戦えると分かった部分もあった。個人のレベルを上げるのもそうですが、まとまって質の高い攻撃・守備をするにはまだまだ突き詰める部分があると実感した」と来季につながる収穫を挙げた。

 今季、山形から秋田に加入した地元出身のDF加賀健一は「秋田でサッカーができて、その中でチーム一丸となってJ2に昇格できたのは素晴らしい一年だった。来年が勝負の年になるので、しっかり良い準備をしていけたら」と来季を見据えた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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