beacon

天皇杯等々力でコロナ陽性者判明…SAメインベンチ左側で観戦も「濃厚接触者なし」「検温異常なし」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本サッカー協会(JFA)は16日、今月12日に等々力競技場で開催した第101回天皇杯準決勝の川崎フロンターレ大分トリニータ戦で、来場者が観戦後に新型コロナウイルス陽性判定を受けたと発表した。JFAは「感染されたお客さまには心よりお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い回復をお祈りいたします」としている。

 JFAによると、観戦エリアは「SA席メインベンチ左側 メイン上層北側Bゲート 216、217ブロック」。観戦後に海外から入国した陽性者の濃厚接触者として特定され、検査の結果、陽性判定を受けた。入場時の検温で異常はなく、スタジアム内では常にマスクを着用し、発声はなかった。また管轄保健所の調査の結果、スタジアム内での濃厚接触者はいなかったという。

 JFAは天皇杯の観戦ガイドラインにおいて「過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航または当該在住者との濃厚接触がある場合」は「ご来場を見合わせてください」としていたが、これが遵守されなかった。JFAの須原清貴専務理事は同日の理事会後会見で「徹底していけるようにあらためてホームページなどで周知していきたい」と述べた。

 天皇杯は19日、国立競技場で浦和レッズ対大分トリニータの決勝戦を開催予定で、現状では観客入場制限などが行われない“100%収容”で行われる見込み。須原専務理事は今後の観客対応について「東京都を中心とした個々の自治体の方針をベースにしながら検討していきたい」と話した。

 なお、天皇杯来場者の新型コロナウイルス感染に関しては、すでに厚生労働省や東京都が詳細を発表。一部報道では、来場者と濃厚接触者にあった帰国者がオミクロン株に感染し、今回の来場者も発熱があったと伝えられている。一方、JFA側は「プライバシーもあるので発表した内容以上の詳細は聞かされていない」と説明するにとどまった。


(取材・文 竹内達也)●第101回天皇杯特集ページ

TOP