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パウリーニョが鮮烈デビュー戦2発! 京都が11年ぶりの天皇杯ベスト4! J2勢・東京Vは準々決勝敗退

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デビュー戦で2ゴールを挙げたFWパウリーニョ

[9.7 天皇杯準々決勝 京都2-1東京V 味スタ]

 天皇杯は7日に準々決勝を行った。京都サンガF.C.東京ヴェルディの対戦は、京都が2-1で勝利。今夏加入のFWパウリーニョがデビュー戦で2ゴールを挙げ、京都は準優勝した2011年以来のベスト4入りとなった。10月5日の準決勝ではサンフレッチェ広島と対戦する。

 4回戦で栃木SCを破った京都は、11年ぶりの天皇杯ベスト4を目指す。3日のJ1第28節・ヴィッセル神戸戦からは大幅ターンオーバー。今夏加入のMFアラン・カリウス、パウリーニョがデビューを果たした。4-3-3の布陣で、GKはマイケル・ウッド、4バックは左からDF本多勇喜、DFメンデス、DF長井一真、FW田中和樹が並ぶ。アンカーはMF福岡慎平で、インサイドハーフはMF金子大毅とカリウス。前線3枚は左からパウリーニョ、FWイスマイラ、FW宮吉拓実となった。

 川崎フロンターレ、ジュビロ磐田とJ1勢に勝利して8強に進んだ東京V。直近のリーグ戦3連敗のムードを払しょくし、天皇杯を制した2004年以来の4強入りを狙う。3日のJ2第34節・ツエーゲン金沢戦からは先発6人変更。4-4-2の布陣で、GKはマテウス、4バックは左からDF奈良輪雄太、DF谷口栄斗、DF山越康平、DF馬場晴也を起用する。ボランチ2枚はMF加藤弘堅とMF稲見哲行。左サイドはMF杉本竜士、右サイドはMF梶川諒太が入り、2トップはFW佐藤凌我とFW河村慶人が置かれた。

 東京Vは、ボールを握りながら中盤やサイドから前線の裏にパスを通すも、決定機は作れない。前半20分には中盤から加藤が右足ミドルでゴールを狙う。しかし、GKウッドに阻まれた。

 最初にチャンスを決めたのは京都。前半21分、メンデスの縦パスは相手選手に当たるが、勢いは落ちずに前線へ。ボールを拾ったパウリーニョが二度の切り返しで相手選手をかわしつつPA内に進入。右足シュートを放ち、先制ゴールを決め切った。

 京都はカウンターで前線のイスマイラが収めながら、パウリーニョのフィニッシュで追加点を狙う。流れを奪われた東京Vは、梶川が中盤に下がり、稲見が右サイドに移動。しかし、大きなチャンスを得られないまま、追いつくことができずに後半に折り返した。

 雨足が強まるハーフタイムで、互いに交代カードを切る。京都は長井とカリウスを下げ、DF井上黎生人とMF中野桂太が入る。金子がアンカーに移動し、インサイドハーフが中野と福岡になった。東京Vは馬場を下げ、MF森田晃樹が出場。稲見が右SBに入り、森田は加藤とボランチのコンビを組んだ。

 東京Vは後半8分、梶川が長距離ドリブルで前進も、味方へのパスを出せず。PA手前から右足シュートを放つが、相手のブロックに遭う。決め切れない相手をしり目に、直後に京都が追加点。タッチラインを割りそうなボールをイスマイラがキープ。宮吉が逆サイドにパスを出すと、フリーのパウリーニョが1点目と同じ形でゴールを決め切った。

 追いかける東京Vは後半10分に河村と杉本を下げ、FW阪野豊史とDF山口竜弥が入る。22分には梶川に代え、MF石浦大雅が投入された。京都は18分に殊勲のパウリーニョを途中交代。MF山田楓喜が出場する。25分には田中を下げてDF麻田将吾が出場した。

 東京Vは後半26分、右サイドの石浦がカットインから左足シュートを放つ。しかし、GKウッドの正面に入った。28分には山口が左サイドからクロス。ニアサイドに詰めた佐藤が頭で合わせるが、惜しくもゴール枠を捉えなかった。35分には佐藤のパスから森田が敵陣へ。しかし、メンデスのスライディングタックルに阻まれた。

 終盤に攻勢を強めた東京Vは後半アディショナルタイム、敵陣内の混戦を谷口が押し込んで一矢報いる。しかし、反撃には時間が足りずに試合終了。京都はパウリーニョの鮮烈デビュー2発を守り切り、2-1で準決勝進出を決めた。

(取材・文 石川祐介)
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