beacon

「聞かれ過ぎる」名前・伊藤純也、「ブリオベッカ浦安を知ってもらえれば」

このエントリーをはてなブックマークに追加

前半34分に得点を決めたMF伊藤純也

[5.21 天皇杯1回戦 ブリオベッカ浦安3-2筑波大 ゼットエー]

 ブリオベッカ浦安筑波大に競り勝ち、横浜F・マリノスへの挑戦権を得た。チームを率いる都並敏史監督も「思いっきりぶつかるだけ。何をやっても勝てないというくらいの世界だと思うけど、自分たちの良さを全部出すことが大事かなと思っています」と闘志を燃やした。

 浦安にとっては、昨年度のリベンジマッチにもなっていた。2年連続で千葉県代表となった浦安は、昨年度大会でも1回戦で筑波大と対戦。120分を2-2で終えると、PK戦で涙を呑んでいた。「魂じゃないですかね」と満足げに勝因を挙げた指揮官は、「あとは常に積極的に行くこと。昨年も最後は延長戦で怖がって引きすぎてしまったので、とにかく前に行くということを続けていたと思います」とイレブンの成長に目を細めた。

 常にリードを奪う展開だった。1-1とされて迎えた前半34分にはボランチのMF伊藤純也がFW峯勇斗の落としを蹴り込んで、再びリードを奪う得点を決めた。決勝点にはならなかったが、伊藤は「リーグでなかなか勝てない中で、こういう苦しい試合を勝ちに出来たことは、すごく自信になる」と充実の汗を拭った。

 伊藤純也という名前。日本代表MF伊東純也とは同音異字で、これまで「聞かれ過ぎ」るほど、指摘を受けてきた。ただ「名前が出ることはすごくいいこと」とポジティブに受け止めている。

 この試合をスカパー!が生中継したように、天皇杯は名前を広めるこれ以上ないチャンス。「藤のほうの伊トウ純也の名前も広げたい。そしてブリオベッカ浦安というチームを知ってもらえるように、もう一回いい準備をして、勝利を掴みたいと思います」と威勢よく話した。

(取材・文 児玉幸洋)
●第103回天皇杯特集ページ

TOP