かつて鹿島で共にプレーした阿部敏之氏と秋田豊氏がタッグ。eスポーツサッカーチーム「はやぶさイレブン」設立記者会見
かつて鹿島アントラーズで共にプレーした阿部敏之氏と秋田豊氏が、eスポーツでタッグを組む。
舞台は神奈川県厚木市の「街クラブ」だ。
6日、eスポーツサッカーチーム「はやぶさイレブン」の設立記者会見が行われた。同市を拠点に活動する総合型地域スポーツクラブ「SCDスポーツクラブ」内のeスポーツチーム。2011年に設立された同クラブは、幼児から社会人までが活動するサッカー部門、陸上競技部門のほか、市民のための運動教室などを展開する。
阿部氏はすでに活動を始めたクラブ内サッカー部門の社会人トップチーム(神奈川県3部リーグ所属)と、eスポーツ部門の監督を兼任する。
「私自身、Jリーグでプロ選手として活動してきつつ、『ウイニングイレブン』は子供の頃から楽しんできた。選手目線でeスポーツプレーヤーたちにアドバイスしていきたい。このジャンルで世界に出ていくチャンスを伺っていきたい」
eスポーツ部門では選手も兼任していくという。
いっぽう、秋田氏は同クラブとeスポーツ部門で業務提携契約を結んだeスポーツジャパン社の取締役を務める。はやぶさイレブンのeスポーツ部門にはコーチとして参戦する。
「街クラブとの提携をすることにより、eスポーツ関連イベントのサポート、そしてウイニングイレブンの技術的な指導を行いたい。地域のなかで、ゲームを通じてたくさんのコミュニティができることを支えていきたい。クラブとともに、人が集まる場を作っていく」
“新監督”の阿部氏はウイニングイレブンについて「Jリーグエディションでは自分を起用したこともある。ただ、能力設定が低くて、自分で自分にイライラしたことも……」という。“新コーチ”の秋田氏は、すでに昨年のアジア大会で金メダルを獲得した相原翼選手の指導歴を持つ。自身がゲームを始めたのは最近だが、やる際には「リバプールをよく使う」という。
リアルサッカーの戦術的・技術的知識がゲームに生きる、というアイデアを活用したこの両者のタッグ。両者を招いたクラブの代表・宇野陽氏は、ビジョンをこう口にした。
「日本の街クラブでは、eスポーツに本格的に取り組むのは初めて。ボールが上手く扱えずとも、eスポーツで世界に出ていく選手がいるかもしれない。あるいはチームの子供たちが、eスポーツを通じて市内のあらゆる世代の人たちと交流できるかもしれない。そういった可能性を信じている」
今後は選手を募集しつつ、今年10月に行われる第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」の文化プログラムへの出場を目指す。
同大会では「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」が開催される。いわゆる全国大会。複数のゲームタイトルで優勝が争われるなか、「ウイニングイレブン」部門では、少年の部(高校生)およびオープンの部(年齢制限なし)の2部門が開催される。いずれも1チーム3~5人のチームを組んで試合が行われる。
(取材・文 吉崎エイジーニョ)
舞台は神奈川県厚木市の「街クラブ」だ。
6日、eスポーツサッカーチーム「はやぶさイレブン」の設立記者会見が行われた。同市を拠点に活動する総合型地域スポーツクラブ「SCDスポーツクラブ」内のeスポーツチーム。2011年に設立された同クラブは、幼児から社会人までが活動するサッカー部門、陸上競技部門のほか、市民のための運動教室などを展開する。
阿部氏はすでに活動を始めたクラブ内サッカー部門の社会人トップチーム(神奈川県3部リーグ所属)と、eスポーツ部門の監督を兼任する。
「私自身、Jリーグでプロ選手として活動してきつつ、『ウイニングイレブン』は子供の頃から楽しんできた。選手目線でeスポーツプレーヤーたちにアドバイスしていきたい。このジャンルで世界に出ていくチャンスを伺っていきたい」
eスポーツ部門では選手も兼任していくという。
いっぽう、秋田氏は同クラブとeスポーツ部門で業務提携契約を結んだeスポーツジャパン社の取締役を務める。はやぶさイレブンのeスポーツ部門にはコーチとして参戦する。
「街クラブとの提携をすることにより、eスポーツ関連イベントのサポート、そしてウイニングイレブンの技術的な指導を行いたい。地域のなかで、ゲームを通じてたくさんのコミュニティができることを支えていきたい。クラブとともに、人が集まる場を作っていく」
“新監督”の阿部氏はウイニングイレブンについて「Jリーグエディションでは自分を起用したこともある。ただ、能力設定が低くて、自分で自分にイライラしたことも……」という。“新コーチ”の秋田氏は、すでに昨年のアジア大会で金メダルを獲得した相原翼選手の指導歴を持つ。自身がゲームを始めたのは最近だが、やる際には「リバプールをよく使う」という。
リアルサッカーの戦術的・技術的知識がゲームに生きる、というアイデアを活用したこの両者のタッグ。両者を招いたクラブの代表・宇野陽氏は、ビジョンをこう口にした。
「日本の街クラブでは、eスポーツに本格的に取り組むのは初めて。ボールが上手く扱えずとも、eスポーツで世界に出ていく選手がいるかもしれない。あるいはチームの子供たちが、eスポーツを通じて市内のあらゆる世代の人たちと交流できるかもしれない。そういった可能性を信じている」
今後は選手を募集しつつ、今年10月に行われる第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」の文化プログラムへの出場を目指す。
同大会では「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」が開催される。いわゆる全国大会。複数のゲームタイトルで優勝が争われるなか、「ウイニングイレブン」部門では、少年の部(高校生)およびオープンの部(年齢制限なし)の2部門が開催される。いずれも1チーム3~5人のチームを組んで試合が行われる。
(取材・文 吉崎エイジーニョ)