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[MVP of Predator]モウティーニョ、ポルトガルを4強に導く決勝アシスト

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 6月1日に発売されたadidasの最新スパイク「プレデター リーサル ゾーン」。選手のボールスキルを最大限に引き出すというコンセプトのもと開発された最新鋭のスパイクを着用した選手の中から、実際の試合で素晴らしいボールスキルを披露したプレイヤーをピックアップする連載企画「MVP of Predator」。第5回はEURO2012準々決勝でC・ロナウドの決勝点をアシストしたポルトガル代表のMFジョアン・モウティーニョ選手です。

[6.21 EURO準々決勝 チェコ0-1ポルトガル ワルシャワ]

 ここぞというタイミングで駆け上がった。0-0で迎えた後半34分、右サイドのタッチライン際でMFナニがボールをキープすると、中盤からMFジョアン・モウティーニョが前方のスペースに猛ダッシュ。ナニからのスルーパスを受け、マークに来たDFを振り切って折り返したボールをFWクリスティアーノ・ロナウドがダイビングヘッドで捉えた。

 ポルトガルを準決勝に導く決勝点。ゴール前に立ちはだかるGKチェフの牙城をようやく崩した瞬間だった。前半の立ち上がりはチェコの積極的なプレッシャーに苦しめられたポルトガルだが、徐々に流れを引き寄せ、後半はほぼワンサイドゲームになった。しかし、後半4分のC・ロナウドの直接FKはチェフの指先をかすめてポストを直撃。同13分のナニの強烈なミドルシュートもチェフに弾かれた。後半19分、エリア外からモウティーニョが放った右足ミドルもチェフが左手1本でセーブ。あと一歩で届かなかったゴールをこじ開けた。

 ボール支配率はチェコの43%に対し、ポルトガルは57%。90分を通じてシュート数は20本対2本と圧倒的に攻め込んだ。その中心にいたのが、4-3-3のインサイドハーフに入ったモウティーニョだ。この試合、ポルトガルのパス数は430本。そのうちの62本がモウティーニョから出たものだった。パス成功率は82%。中盤でゲームを組み立てるだけではない。走行距離もチーム最長の11.15km。積極的に2列目から飛び出し、フィニッシュにも絡む。決勝点をアシストした場面も、終盤になっても落ちないモウティーニョの運動量が生きたシーンだった。

 プレイヤーのボールスキルを高める「必殺5ゾーン」を搭載する『プレデター リーサル ゾーン』は香川真司やメッシらが着用する『adizero F50』と同じ「スプリントフレームアウトソール」を採用することでプレデターシリーズ最軽量を実現。片足255g(HGモデル、27cm)と従来のモデルから約40g、軽量化された。技能面でのボールコントロールをサポートするだけでなく、軽量化による試合中の疲労度も軽減させた『プレデター リーサル ゾーン』がモウティーニョのプレーを支えていた。

 ポルトガルは27日の準決勝で、スペイン対フランスの勝者と対戦する。「死の組」を突破し、難敵・チェコを下したポルトガルが、2大会ぶりの決勝、そして悲願の欧州制覇へ勢い付いてきた。


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