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[MVP of Predator]ジェラードが2戦連続アシスト、エース不在のイングランドを牽引

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 6月1日に発売されたadidasの最新スパイク「プレデター リーサル ゾーン」。選手のボールスキルを最大限に引き出すというコンセプトのもと開発された最新鋭のスパイクを着用した選手の中から、実際の試合で素晴らしいボールスキルを披露した選手をピックアップする連載企画「MVP of Predator」。第4回はEURO2012のグループリーグで2戦連続アシストを記録したイングランド代表のMFスティーブン・ジェラード選手です。

 エース不在のイングランドをキャプテンの右足が牽引している。EURO2012グループリーグ第2節。スウェーデンに3-2で競り勝った激しい打ち合いはMFスティーブン・ジェラードの右足から幕を開けた。

 前半23分、右サイド後方でボールを持ったジェラードはすかさずゴール前にクロスボールを送る。ファーサイドに走り込むFWアンディ・キャロルの頭に合わせたピンポイントのアーリークロス。ゴール前のDF、GKを無力化する鮮やかなアシストだった。

 フランスとの初戦(1-1)も背番号4の右足から先制点が生まれた。前半30分、右サイドで獲得したFK。スウェーデン戦の先制点をアシストしたのとほぼ同じ位置からのプレースキックでDFレスコットのヘディングシュートをアシストしていた。

 正確無比な右足で2戦連続のアシスト。ピンポイントクロスを導き出したのが、ジェラードの足元を支える『プレデター リーサル ゾーン』だ。同スパイクの最大の特長である「必殺5ゾーン」の一つとしてインフロント部分に搭載された「スイートスポットゾーン」。ラバーをジグザグな形状にすることでボールが引っかかりやすく、クロスやFKを蹴る際の鋭く強烈なスピンボールを追求した最新鋭の機能が、ジェラードのキックをさらに進化させた。

 大会直前の5月に代表監督に就任したロイ・ホジソン監督は「私が監督になってからスティーブン(・ジェラード)はずっとファンタスティックだった」とジェラードに賛辞を送る。「彼は決してミスを犯さない。キャプテンにふさわしいプレーを見せてくれているし、今大会のベストプレイヤーの一人であるのは間違いない」と絶賛した。

 EURO本大会を目前に控え、ファビオ・カペッロ前監督が突然の辞任。ホジソン新監督の下、5月26日のノルウェー、6月2日のベルギーとの親善試合をへて本大会を迎えた。大会直前の5月31日にはMFフランク・ランパードが負傷のため離脱。しかもエースのFWウェイン・ルーニーは2試合の出場停止処分を受けており、フランス戦、スウェーデン戦には出場できない。混迷のイングランドをまとめてきたのが、ホジソン監督に新キャプテンに任命されたジェラードのリーダーシップだった。

 1勝1分の勝ち点4に伸ばし、フランスと並んでD組首位に立ったイングランド。19日のウクライナ戦に引き分け以上なら、自力でのグループリーグ突破が決まる。相手は開催国だが、これまでスタンドから試合を見守ってきたルーニーがいよいよピッチに戻ってくる。若手とベテランがかみ合い、一戦一戦、まとまりを見せるイングランド。チーム一丸となり、まずは準々決勝の扉を開く。

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