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[Fリーグ]今年も連敗スタートの神戸・原田「試合運びがうまくいかない」

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[6.17 F第2節大分4-1 神戸 代々木第一]

 屈辱の記憶が脳裏をよぎった。16日に開幕を迎えたFリーグは、17日に早くも第2節を行った。第1試合を戦ったデウソン神戸は、先制しながらも大分に1-4と逆転負けを喫し、開幕2連敗を喫してしまう。大分戦を終えたFP原田浩平は「昨年と一緒です」と、スタートダッシュ失敗に肩を落とした。2010シーズンを過去最高の2位で終えた神戸は、昨シーズン優勝を目指して開幕を迎えたものの、5節を終えて1分け4敗と最下位に低迷し、早々と優勝争いから脱落した。

「試合運びが上手くいかないですね。先制するまでは良かったのですが、あとが続かない」と原田は振り返る。実際に大分戦では先制点を挙げたが、追加点を挙げることができず。逆に4点を入れられてしまった。

「守備から(試合に)入るチームなのですが、うまくいかなかった。先制したのに早めに失点して、そこからは自分たちのペースに持って行けなかった」と唇を噛む。この試合の神戸は、ハーフウェーラインを越えた位置からプレスを掛けて、ボールを奪いに行っていた。しかし、そこでボールが取り切れずに、人数が少なくなった後方のスペースにパスを通される。GK冨金原徹の好守もあり、ピンチを凌ぐ場面もあったが、前線からの守備がはまらずに試合の流れを失ってしまった。

「(相手の低い位置からのドリブルに)引きずられて、前に出てしまったところを裏に蹴られてしまった」と、大分にうまく攻略されたことを認めた。チームとして攻撃が機能する時間帯もあったが、原田自身は持ち味のドリブルを見せる場面がほとんどつくれず「ダメでしたね」と肩を落とす。

 チームをどう立て直すかという質問に対し、原田は「やっぱりDFから入るチームなので、みんなの意思統一をしたい」と力を込めた。開幕から出遅れた昨シーズン、神戸は最終的に3位まで順位を上げている。長いシーズンは始まったばかりだ。「ここからです」と前を向く原田は、第3節、ホームで戦う浦安戦に気持ちを切り替えた。

(取材・文 河合拓)

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