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[Fリーグ] 湘南に苦しみながらも、名古屋が連勝スタート!!

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[6.17 F第2節 湘南 2-4 名古屋 代々木第一]

 Fリーグは17日、代々木第一体育館で第2節を迎え、第4試合は湘南ベルマーレ(Fリーグ)名古屋オーシャンズが激突した。キックオフから30秒で先制した名古屋は、前半のうちに3得点を挙げる。後半も10分を過ぎたあたりから、湘南もリズムをつかむ。2点を返し、その後も積極的に攻撃を仕掛けるが、GK川原永光の壁を破れない。終了間際には1点を加えた名古屋が4-2で勝利し、開幕2連勝を果たした。

 16日に行われた第1節、今季からFリーグに加入した浜松に8-1で勝利し、定位置の首位に立った名古屋。対する湘南は町田に1-3で敗れ、王者との試合を迎えた。

 キックオフからわずか30秒で試合は動く。CKからFP森岡薫がシュートを決め、名古屋が先制する。その後も名古屋はしっかりとパスをつなぎながら、随所に高い個人技を見せ、追加点を狙いに行く。8分にはFPペドロ・コスタがシュートしたが、GK冨田祐耶に防がれる。さらに名古屋は9分にもペドロ・コスタがDFの股間の下からシュートを枠に飛ばす。これは冨田の好セーブで防がれたが、浮いたボールをFP吉川智貴がボレーシュート。これもDFがブロックするが、見応えのある攻防が繰り広げられた。

 前半10分には、名古屋に追加点が入る。パス回しから湘南の守備の背後を取ったFP渡邉知晃がGKとの1対1を冷静に決めて、点差を2に広げた。さらに12分にも名古屋は、FP木暮賢一郎が自陣深い位置から蹴ったロングボールを前線で受けたFP北原亘がダイレクトでゴールに流し込んだ。その後も名古屋は攻め続け、湘南を自陣に釘付けにし、3-0で前半を折り返している。

 後半の立ち上がりも、名古屋が攻め込む展開は変わらない。後半3分にはゴール前でFP逸見勝利ラファエルがフリーになるが、シュートをふかしてしまった。しかし、チャンスを生かせなかったことで、試合の流れが変わる。湘南は同9分に右サイドの藤井のパスを中央でFP小野大輔がスルー。抜け出したFPボラがダイレクトで合わせてゴールネットを揺らし、1点を返した。

 さらに11分には、湘南がゴール前で間接FKを得ると、ボラが流したボールをFP藤井健太がシュートを放つ。これはGK川原が弾いたが、こぼれ球を小野が蹴り込み、3-2と1点差に追いつく。さらに湘南は攻勢に出ると、強烈なシュートを立て続けに放つが、GK川原が鬼神の如く立ちはだかる。

 点差を縮められた名古屋も、後半15分に北原が左サイドからシュートを打ったが、ボールはクロスバーに嫌われた。湘南は後半16分から、藤井をGKにしたパワープレーで数的優位をつくり攻める。同17分にはFP市原誉昭が抜け出し、決定的な場面を迎えたが、シュートを打つ判断が遅れ、DFにブロックされた。しかし、試合終了間際に、湘南のパス回しをカットしたペドロ・コスタが前方の北原にパスをつなぐ。北原が無人のゴールにドリブルし、残り4秒で追加点を挙げて勝利を決定づけた。

 この試合のマン・オブ・ザ・マッチには北原が選ばれた。インタビューに応じた北原は「前半は割と自分たちのゲームだったと思うのですが、後半は支配されて非常に苦しい試合になりました。1点差になった時に、もう1点取ってゲームを落ち着かせることが必要だったと思うのですが、それができなかったのは課題です。それでも経験の部分で上回れたと思います。どんな試合展開でも勝てるというのを信じて戦えました。鬼門の代々木で開幕2連勝を飾ることができて、チームとしてもまた一段成長できたと思います。今シーズン、チームとしては、すべてのタイトルを獲るつもりでやっていきたい。個人としても、W杯がありますので、いろいろな活動を通じてフットサルを知らない人たちにも、伝えていきたいなと思います。まだ自分がどういう形でW杯に貢献できるかは分かりませんが、選手としての1分1秒、日々を大切にやっていきたいと思います」とコメントしている。

 この後、第2節・第5試合のバルドラール浦安対府中アスレティックFCの一戦は、19時10分にキックオフする。

第2節 第4試合の結果
湘南ベルマーレ 2-4 名古屋オーシャンズ

[湘]ボラ(29分)、小野大輔(31分)
[名]森岡薫(1分)、渡邉知晃(10分)、北原亘2(12分、40分)

第1試合 バサジィ大分 4-1 デウソン神戸
第2試合 シュライカー大阪 3-2 ペスカドーラ町田
第3試合 アグレミーナ浜松 1-3 エスポラーダ北海道
第5試合 バルドラール浦安―府中アスレティックFC 19:10KO

(取材・文 河合拓)

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