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[Fリーグ]府中が敵地で湘南に勝利し、勝ち点を7に伸ばす

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[7.21 Fリーグ第5節 湘南 2-4 府中 小田原]

 Fリーグは21日に第5節を行い、前節の大分戦で今季初勝利を挙げた湘南ベルマーレ(Fリーグ)がホームに府中アスレティックFCを迎えた。開始5分にFP星龍太のゴールで先制した府中は、同12分にもFP山田ラファエル・ユウゴがFKを直接決め、2-0とリードを広げる。後半に入り、府中を押し込む湘南はFP稀代元気のゴールで1点を返すと、後半14分にもFPボラが同点ゴールを挙げて、試合を振り出しに戻す。それでも府中は同16分、こぼれ球に反応したFPロドリゴが追加点を挙げて再びリードする。3分後にも府中はFP小山剛史がゴールを決めて4-2で勝利。第1節、第2節と連敗を喫したが、3試合無敗として勝ち点を7に伸ばした。

 2分にFP久光重貴が強烈なシュートでゴールを狙う。その後にも、FP市原誉昭がゴールを狙うなど積極的な姿勢を見せる。しかし、先制したのはアウェーの府中だった。2分、星が右サイドでフリーになりボールを受ける。そのままシュートを決め、府中が1-0と先制した。府中は同5分にも山田がシュートを放つが、GK冨田祐耶に弾かれ、追加点は挙げられない。

 前半5分には湘南のボラが右サイドから仕掛けて打開を図る。しかし、府中の守備を崩すことはできない。8分にはボラのポストプレーからFP藤井健太がゴールを狙うがGK田中俊則が好セーブ。さらにCKからボラがボレーでゴールを狙うが、これも得点にはつながらない。前半9分には再び藤井が低いボールをゴール前に入れる。しかしFP安藤良平は合わせることができなかった。同10分には鍛代がGK田中と1対1になったが、シュートはブロックされる。

 ここまでほとんど攻め手のなかった府中だが、12分にFKを獲得すると山田が低くて速いボールを蹴る。これがそのまま決まり府中が2-0とリードを広げる。2点をリードし落ち着いた府中は、ボール回しにミスがなくなり、ボールを前方に運ぶようになる。同13分には右サイドのFP柴田祐輔の折り返しを山田が狙うが、GK冨田が足でブロックした。

 前半14分には湘南に決定機が訪れる。右サイドを突破したFP岡田サントス・ジオゴの折り返しに、ゴール前でFP安藤良平が合わせたが、シュートは右に外れて行った。その後も安藤が湘南のゴール前でボールを受けるが最後の精度を欠き、得点にはつなげられない。

 その1分後に府中はFP前田喜史のキックインをFP完山徹一がゴール前で合わせる。決定的なチャンスだったが、湘南の守備も懸命にブロックして追加点を許さない。19分にも府中は小山のパスから柴田がチャンスを得るが、ここもGK冨田に防がれた。前半の終盤にボールを支配した府中が、2-0とリードしたまま前半を終えた。

 後半に入り、湘南は小野の縦パスを受けた鍛代がDFとGKの股を抜くゴールを決めて、1点差に詰め寄った。勢いに乗る湘南は、5分にも藤井のCKからボラがボレーシュートでゴールを狙うが、ボールは左に外れて行く。同10分にも小野の落としから稀代が決定機を迎えるが、シュートは枠の上を越えた。

 府中も後半10分に決定機をつくる。キックインから柴田がボレーでゴールを狙ったが、シュートはクロスバーを叩く。同12分には湘南・小野が前線でボールをキープ。走り込んだボラに落とすと、ボラがシュート。しかし、これも枠を捉えられずに点差は動かない。それでも後半14分、湘南は右サイド深くからボラが府中ゴールにシュートを突き刺し、湘南が2-2の同点に持ち込む。その後も湘南はボラが高い個人技で会場を沸かせる。

 追い付かれた府中だが、後半16分に再びリードを奪う。CKからFPダンタスが強烈なボレーシュートを見せると、GK冨田が弾く。そのボールに誰よりも早く反応したFPロドリゴが押し込み、府中が3-2と再びリードした。同17分にも府中は唯一、湘南陣内に入った小山が左ポスト前でボールを受ける。小山はヒールキックでゴールを狙ったが、ボールは左ポストを叩き、リードを広げることはできなかった。

 しかし19分、府中は山田が右サイドを突破し、ゴール前に折り返す。これを小山が決めて4-2とリードを広げた。この得点の直後から湘南も市原をGKにしたパワープレーで反撃に出てきたが、府中の守備は集中を切らすことなく、敵地で白星をあげた。

(取材・文 河合拓)

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