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4連勝に貢献も、更なる活躍を誓う浦安FP川股「まだ下位にしか勝てていない」

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 左サイドからFP深津孝祐がドリブル突破し、ゴール前にボールを折り返してくる。マークを外したFP川股要佑はパスを受けると、反転して左足で強烈なシュートを叩き込んだ。この川股の今シーズン2点目となるゴールもあり、浦安は大分に2-1で勝利し、今シーズン初の4連勝で5位に浮上した。

 立ち上がりから主導権を握りながらも、大分の守備の前に決定機をつくり出すことはできなかった。そんな中で迎えた前半18分、川股が持ち味の強烈なシュートで、先制点を挙げた。11節の湘南戦(2-1)以来のゴールについて、川股は「ゴールから10m以上はありました。最初はピヴォの位置に張っていて、下りてきたらフリーになることができました。後ろ(にマークは)いないなと思って、とりあえず枠に行けばと思って蹴りました。ラッキーでしたね」と笑顔を見せた。

 チームの4連勝に貢献した川股は、Jリーグの湘南ベルマーレでもプレーした実績を持つ。サッカーではDFとしてプレーしていたが、フットサルではピヴォという、サッカーのFWに当たるポジションでプレーする。なぜ、守備的な役割の多いポジションではなく、攻撃的な役割が求められるポジションに入ることになったのか。

「最初はあまり考えていなかったんですけどね。自分の長所を生かすことができるということで、前の方になりました」と明かす。だが、サッカーとフットサルでは、同じ守備でも求められる役割は根本的に違うという。

「サッカーとフットサルは、ソフト面でも、ハード面でも、いろいろと違いますよね。プレーだと切り替え、でも、すべてが違いますよね。本当に違う競技だと思います。DFも違いますし。サッカーではDFの選手でしたが、正直、(フットサルでは)DFでという感じではないので。自分の長所を生かすことができるので、前の方になりました」

 同じポジションには、2人の日本代表選手がいる。FP星翔太とFP高橋健介だ。世界最高レベルにあるスペインのリーグでもプレーした経験を持つ2人から、川股は大きな刺激を得ていると言い、互いに刺激を与え合って成長していきたいと話す。

「ほかのチームがどうかは分からないのですが、良い環境で練習できていると思います。ピヴォの2人もそうですが、他にも経験の豊富な選手が多くいるので、いろいろな人と話しています。特に今年は本当に学べることが多いので、どんどん吸収してやっていきたい」

 川股は「勝利という結果には満足している」と言いながらも、さらなる野心を言葉にした。「チームは勝つことで自信がついてきましたし、雰囲気も良くなりました。でも、下位のチームにしか勝てていないのも事実なので、『ここからだぞ』とみんなで言っています。個人的にもまだまだ。満足してはいけないと思いますし、まだチームに貢献できていない。代表組以外の選手たちが点を取ったり、もっと活躍をしないといけないと思う」。浦安は30日、5連勝をめざして、今シーズン無敗の首位を走る名古屋と対戦する。

(取材・文 河合拓)
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