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Fリーグ・北海道 FP神「まだまだプレーオフ進出は諦めない」

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 Fリーグは6日に第16節を行い、エスポラーダ北海道はアウェーで湘南ベルマーレ(Fリーグ)と対戦した。この試合に先発出場した北海道のFP神敬治は、「(室田)祐希と鈴木(裕太郎)がケガをしている状況で、本来のファーストセットが崩れても勝てたのは、本当に大きい」と、選手層が厚くなったことへの手応えを口にした。

 負傷により戦列を離れていた次期もあった神だが、コンディションも上がってきているという。湘南戦では後半14分にダメ押し弾となるチームの5点目を決めた。「湘南戦は体が動きましたね。足の痛みも消えましたし、コンディションはいいです。チームとしても、プレーオフに進出できる3位に入る可能性がまだ残っているので、連勝してなんとか食い込みたいですね」と、手応えと今後への意気込みを語った。

 また、この湘南戦では物議を醸すプレーがあった。後半8分、キックインの場面で、北海道はGK関口優志がシューターになるトリックプレーを行ったが、一部報道で『蛮行』と報じられた。かつてバサジィ大分のGK青柳佳祐が、同じようなプレーからゴールを決めていたサインプレーの一つ、である。チームとして、この形を練習してきたと神も言う。

「あのサインプレーは、練習のときからやっていました。セットプレーから数的優位をつくる方法として、僕が教えてチームで練習していたんです。あの試合のときも、試合前のウォーミングアップのときから『勝っていても、負けていても、後半に1回やろう』とみんなで話していました。相手に対してリスペクトを欠いたつもりもないですし、練習でやってきたことを出しただけなので、みんなああいう報道には驚いています。でも、注目されるのは良いことなので、全然ありがたいです」

 今後も同じセットプレーはやるのか、と聞くと「やりますよ」と、神は即答してから「でも、あまりに注目され過ぎて、意外性がなくなったらやれませんけどね」と笑った。あくまでゴールを取るための手段なのだ。

 なお、湘南のある選手も「GKを使って数的優位をつくってきたけど、戦術としては有効だと思う。特に不快に感じることはなかった」と口にしている。今シーズンから、攻撃的なフットサルで『魅せる』ことを目標に掲げている北海道が、次にどんなセットプレーを用意してくるか。今後の順位と同様に、そちらにも注目したい。

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