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[フットサルW杯2012]延長戦残り19秒の一撃でブラジルが連覇!! スペインを下し、5度目の優勝!!

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[11.18 フットサルW杯2012 決勝 スペイン2-3ブラジル フアマーク]

 フットサルW杯は18日に大会最終日を迎え、フアマーク屋内競技場で決勝が行われた。前回大会に続き、スペイン対ブラジルという顔合わせになった決勝は、後半に動き出した。ブラジルは試合の主導権を握ると、5分にFPネトが先制点を記録する。後半10分にはスペインがFKから同点ゴールを決めると、その1分後にはキックインから追加点を挙げ、一気に試合をひっくり返した。残り4分を切り、パワープレーに出たブラジルはFPファルカンが、起死回生のゴールを決めて試合を振り出しに戻す。このまま決着はつかずに試合は延長戦へ。そしてPK戦に突入するかと思われた延長後半残り19秒、左サイドを突破したネトが左足で強烈なシュートをたたき込み、ブラジルが3-2と逆転。残り時間、スペインの2度の決定機を守り切り、通算5度目となる優勝を遂げた。

 過去4大会で3度、決勝で激突しているスペインとブラジル。多くの名勝負を繰り広げてきた彼らの死闘の歴史に、新たな1試合が加えられた。互いに慎重な入りを見せた序盤、前半5分にスペインが最初のチャンスをつくり出す。ブラジルのプレスをかいくぐり、FPロサノがシュートを放つ。GKチアゴを越えたボールは、ゴールライン上でカバーに入ったFPヴィニシウスにクリアーされ、得点はできない。

 その後も試合の主導権は、スペインが握っていく。前線からプレッシングを続け、ブラジルにボールを運ばせない。ボールを持てば前線で基準点をつくることのできるFPフェルナンドンをうまく使いながら、ゴールに迫って行った。

 前半14分にブラジルはタイムアウトを取る。これで落ち着いたか、少しずつチャンスをつくり始める。FPジェがピヴォに入り、そこにヴィニシウスから良い縦パスが入り、スペインの守備を押し下げられるようになった。同18分には右サイドでボールをキープしたジェのキープから、ラファエルがゴールを狙うがシュートは上に外れて行った。このまま前半は0-0と、スコアレスで折り返す。

 後半開始と同時に、ブラジルは前半プレーしなかったファルカンを起用した。ファーストプレーでファルカンは、自陣からのロングシュートでゴールを狙う。積極的なファルカンのプレーに引っ張られるように、ブラジルが後半の序盤は攻勢に出た。迎えた後半5分、ブラジルはCKからネトが左足で強烈なシュートを叩き込み、先制点を挙げる。

 対するスペインも後半10分、フェルナンダオが倒されてFKを得ると、キケが横に流したボールをFPミゲリンがシュート。これをGKチアゴが弾いたところを、トーラスがゴールに決めて1-1に追い付く。さらに1分後にもスペインはキックインからFPアイカルドが蹴ったシュートがDFに当たってゴールに決まり、2-1と逆転に成功した。

 追い詰められたブラジルは、残り4分でパワープレーに出る。するとその直後だった。ファルカンが右サイドでボールを受けて中に切り込み、左足を振り抜く。これが決まり、試合は振り出しに戻る。このまま試合は40分では決着がつかず、延長戦にもつれこんだ。

 延長後半3分にはブラジルが第2PKのチャンスを得るが、FPロドリゴのシュートはGKフアンホがブロック。だが、ブラジルはこのまま終わらなかった。残り19秒、左サイドをネトが突破すると、強烈なシュートを放つ。これが決まり3-2とブラジルがリード。その後、パワープレーに出たスペインのフェルナンダオ、ロサノに2度のシュートを打たれたが、得点は許さず。ネトの劇的なゴールで、ブラジルが2大会連続の優勝を飾った。

(取材・文 河合拓)

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