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[フットサルW杯2012]大会12日目ハイライト 4強はブラジル、スペイン、イタリア、そしてコロンビア!!

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 フットサルW杯は14日、大会12日目を迎え、準々決勝の4試合がバンコク市内で行われた。フアマーク屋内競技場で行われた第1試合では、ブラジルとアルゼンチンによる『南米クラシコ』が実現した。圧倒的に攻めたのは、決勝トーナメント1回戦でパナマに16-0と快勝していたブラジルだった。ところが、先にゴールネットを揺らしたのはアルゼンチンだった。前半17分にFPレシカのゴールで先制すると、わずか37秒後にはFPボルットが追加点を挙げる。猛攻を仕掛けるブラジルに対し、魂のDFを見せたアルゼチンは、残り10分まで得点を与えない。しかし後半13分、FPネトに1点を返されると、同34分には今大会負傷にも苦しんだFPファルカンにもゴールを許し、試合を振り出しに戻される。こうなると過去6度のフットサルW杯で5度決勝に進出しているブラジルは、止められなかった。延長前半5分にCKからファルカンにこの日2点目となるゴールを決められて万事休す。若手に切り替え、W杯におけるブラジル戦初勝利をつかみかけたアルゼンチンだったが、惜しくも2大会ぶりの4強進出は果たせなかった。

 第2試合ではイランに2-1で競り勝ったコロンビアと、日本を6-3で下したウクライナが対戦した。過去のW杯における実績ではウクライナが上回るが、南米の新星が、サプライズの4強進出を果たしている。試合が動いたのは後半だった。後半3分、左サイドを突破したFPアンドレス・レジェスの右足シュートで先制したコロンビアは、攻撃をしっかりシュートで終えることで、ウクライナに速攻するチャンスを与えなかった。試合終盤にはパワープレーに出てきたウクライナに対し、FPアンジェロット・カロ、FPホルヘ・アブリルがパワープレー返しから追加点を記録。試合終了間際には、ウクライナのFPデニス・オブシアニコフにCKから1点を返されたが、3-1で見事に勝利し、ベスト4へ駒を進めた。

 ニミブットスタジアムの第1試合では、ポルトガル代表がイタリア代表と対戦した。この試合、会場を誰よりも沸かせたのはFリーグ2010のMVPでもあるFPリカルジーニョ(名古屋オーシャンズ)だった。前半2分に先制点を挙げると、同11分にはFPカルディナルのシュートがGKに弾かれ、ゴール前に浮くと、このこぼれ球に反応。小柄な体を空中に投げ出し、見事にオーバーヘッドから2点目を決めた。さらに12分にもリカルジーニョはゴールを決め、3-0とリードして前半を折り返す。後半2分、イタリアのFPサージ・アシスに1点を返されてしまう。その後も落ち着いた対応を見せ、チャンスをつくったポルトガルだが、イタリアにパワープレーを仕掛けられると、途端に対応が後手に回る。後半18分、20分と失点を喫し、試合は延長に突入することになった。前半12分にカルディナルを退場で失ったポルトガルは、リカルジーニョが獅子奮迅の活躍を見せるが、イタリアゴールを割れず。逆に延長前半3分には速攻からFPオノリオにゴールを許す。ポルトガルもパワープレーから同点ゴールを狙ったが、最後は及ばず。3-4で敗れてしまった。

 第2試合では欧州選手権2012の決勝と同一カードとなるスペイン対ロシアの一戦が行なわれた。前半2分にFPシリロのゴールで先制したロシアだったが、2大会ぶりの王座奪還を目指すスペインは、失点にも動じなかった。わずか2分後にFPオルティスが同点ゴールを決めると、前半14分にはフェルナンダオが追加点を決めて逆転。さらに19分にはFPロサノもゴールして、今大会無失点だったロシアから前半20分で3点を挙げて見せた。後半に入り、ロシアも猛攻を見せる。しかし、GKフアンホを中心に守るスペインの守備をなかなか崩せない。後半34分にはオウンゴールを誘って1点を返したが、反撃はここまで。大会史上初となる5大会連続決勝進出を目指すスペインが、3-2で欧州選手権のリベンジに挑んだロシアを退けている。

 この結果、16日にフアマーク屋内競技場で行われる準決勝は、ブラジルvsコロンビア、イタリアvsスペインというカードに決定している。


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