Fリーグは1日～3日にテバオーシャンアリーナで、プレーオフ1stラウンドを行い、シュライカー大阪が2勝1敗でファイナルラウンド進出を決めた。

　1日の初戦では0-5と府中に敗れた大阪だが、翌2日の第2試合では、4-0で勝利した。勝てばファイナルラウンド進出となる3日の第3戦、先手を取ったのは府中だった。キックオフからわずか24秒、FP前田喜史が先制点を挙げる。その後も府中は決定機をつくるが、追加点を挙げられない。すると同14分、大阪もFP村上哲哉がFKの流れからゴールネットを揺らし、試合を振り出しに戻す。前半はこのまま1-1で折り返した。

　後半も立ち上がりに試合が動いた。開始15秒、大阪のFP芝野創太のゴールで逆転に成功。その後、府中は猛攻を見せたが、大阪GKイゴールの壁を破ることができない。府中のパワープレーを凌ぎ切った大阪が、2-1で勝利。2勝目を挙げて、名古屋オーシャンズの待つFinalラウンドへ駒を進めた。

　試合後、大阪のドゥダ監督は「昨日も激しい試合だったので、今日も難しくなると思っていました。立ち上がりは、DFが下がってしまいました。ただ、失点後も気持ちやプレースタイルは変わりませんでした。たくさんチャンスがあっても決めきれない中、自分たちでゲームコントロールをできたことは、素晴らしかったと思います。選手たちは3日連続の試合で大変だったと思いますが、最後の最後まで諦めなくて良かった」と、選手を称えた。

　惜しくも敗れた府中の伊藤雅範監督は「まずは、大阪におめでとうと言いたいです。2つ目はロッカーに戻って選手は全員泣いていましたし、疲れ果てて全員が一言も発せずにいました。最後まで戦ってくれた選手を褒め称えたいですし、非常に誇りに思います」と、前を向いた。

　Fリーグ2012の優勝チームを決めるプレーオフは、9日、10日、16日、17日にオーシャンアリーナで行われる。シーズンを首位で終えた名古屋には1勝のアドバンテージが与えられており、先に2勝すれば優勝。大阪は先に3勝すれば初の優勝となる。