[3.15 フットサル全日本選手権 準々決勝 北海道6-3神戸 代々木]

　フットサル全日本選手権は15日に準決勝を行い、エスポラーダ北海道(Fリーグ)はデウソン神戸(Fリーグ)と対戦し、6-3で勝利した。この試合でハットトリックを達成した北海道のFP鈴木裕太郎は「アシストが良かったので。(ハットトリック)はアシストのおかげです」と、チームメイトへの感謝を口にした。

　3ゴールの中で、もっとも良かったのは、自身2点目のゴールだと話す。同点に追いつかれた直後に、FP室田祐希からのパスを受けて決めたチームの3点目について「うまくいきました。良いタイミングで打てたのでGKも見えなかったと思います」と、振り返った。同じく室田祐からのパスを対角線で受けて決めたハットトリックとなるゴールも見事だったが、このゴールについては「室田は、あそこからトーで狙ってくるなと思っていました。練習からやっているプレーが出て良かったです。室田のおかげです」と、練習の成果が出せたと胸を張った。

　このフットサル全日本選手権に懸ける、強い想いがあった。「今シーズンはリーグ戦でなかなか点が取れなくて、チームに迷惑をかけました。今のところ(全日本で)は結果が出せているので良かったです」と話す鈴木は、4強進出にも満足はしていない。明日の準決勝ではフウガすみだ(関東1)とデリッツィア磐田(東海2)の勝者と対戦する。いずれにしても、対戦相手は地域リーグのクラブになるが、鈴木は「Fリーグじゃなくても、ここまで勝ち上がってくるチームは強いので」と、警戒心を緩めない。

「グループステージの最初の試合で16-1と大勝して、その勢いでここまで来れていると思います。2ケタ取る試合がなかなかなかった中で、一試合目で取れたことが自信になりました」と、鈴木は好調の要因を語る。このハットトリックで鈴木自身も、ますます波に乗れそうだ。それでも、「一つでも上に行ければいい」と、3ゴールのヒーローは謙虚に、それでもキッパリと、意欲を口にした。

(取材・文　河合拓)

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