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[MOM677]桐光学園MF松井修平(3年)_2年連続決勝弾、“桐光の松井”が全国へ導く

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[11.10 全国高校選手権神奈川県大会決勝 桐光学園1-0座間 ニッパ球]

 桐光伝統の背番号10番。MF松井修平の右足が全国へと導いた。後半29分、細かいパスを繋ぎながら相手陣内に迫る桐光学園は、ゴール前の絶好の位置でFKを獲得する。キッカーは松井。「左の方が壁が低かったのでそっちを狙った」という狙い通りのボールは座間の作り出した壁の頭上を越え、左隅に突き刺さった。

 松井には三ツ沢決勝という舞台はいい思い出があった。昨年度の三浦学苑との決勝戦。2年生だった松井は後半から途中出場を果たすと、出場からわずか3分でゴールを奪ってみせた。結果的には松井のゴールが決勝点となり、桐光学園を3年ぶりの全国の舞台へ導いた。「(後半は)去年決めたほうと同じゴールだったので、何度かゴールを見て決ようと思いながらプレーしていました。決めることが出来てよかったです」。試合後は充実の汗をぬぐった。

 “桐光の松井”。野球部に所属する1学年下の松井裕樹がこの夏、甲子園で1試合22奪三振を奪い、1試合での奪三振記録を更新。続く試合でも奪三振ショーを繰り広げ、全国を沸かせた。高校野球界のホープと奇しくも同じ名字。「自分は意識はしていません」と話す松井だが、活躍をすれば騒がれることも多くなるはずだ。だが、「そんなことより勝つことが大事なので。意識せずに自分のプレーをしたい」とキッパリ。雑音は気にせず、自分たちのプレーに集中することを強調する。

 元日本代表MF中村俊輔(横浜FM)やMF藤本淳吾(名古屋)らが背負った伝統の背番号10を付ける松井だが、川崎フロンターレの下部組織出身ということもあり、憧れはMF中村憲剛だと話す。その中村憲剛顔負けのFKを武器に、桐光を全国に導いたエース。今度は冬の舞台でも『“桐光の松井”ここにあり』を全国に印象付ける番だ。

(取材・文 児玉幸洋)

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