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[選手権]「132人133脚として一丸で」戦う作陽対富山一は初のプレミアL勢対決に

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 ともに全国リーグの高円宮杯プレミアリーグWESTに所属する富山一(富山)と作陽(岡山)の2回戦も屈指の注目カード。作陽のCB米原祐主将(3年)は「全国の舞台で臆することなく、自分たちの、作陽のパスサッカーを発揮することができれば勝利というのは必ずついて来ると信じているので、チーム『132人133脚』として一丸となって戦っていきたいと思います」と宣言した。

 一丸となって全国へ臨むという思いを「132人133脚」という印象的なことばで表現した米原主将は「作陽というのは人数が多くて、どうしても下の選手とかになると温度差が出てきてしまうと思うんですけど、そういう温度差が少なければ少ないほど強いチームになっていくと思う。その『132人133脚』という言葉をボクたちトップの試合に出るメンバーが意識をすることで、チームがひとつになれると思う。それはここで伝えたかったことですね」。県決勝で決勝ヘッドを決めている主将はチーム全員の思いを胸に全国で戦うことを誓っていた。

 ただ富山一はプレミアリーグWESTで京都U-18(京都)に2戦2勝、C大阪U-18(大阪)からも1勝を挙げるなどプレミアリーグWESTで8勝1分7敗。9位に沈んでいる作陽を上回り、現在強豪ひしめくリーグ戦で5位につけている。作陽も2度の対戦で1分1敗と負け越しているほか、相手は富山県大会5試合を32得点無失点と圧倒的な強さで勝ち上がってきている。富山一の攻撃の中心でもあるMF和田高汰主将(3年)は「全員守備、全員攻撃で速攻から得点を取るスタイルだと思っています。まず初戦突破して日本一目指して頑張りたい」。これに対して作陽の米原は「2戦やっていて今のところ1分1敗で勝っていないんですけど、選手権の試合で勝ってやるぞという気持ちがチーム全体で出てくると思う」と闘志を燃やしていた。

 昨年からスタートした全国リーグのプレミアリーグ勢同士が高校選手権で対戦するのはこれが初めて。ともに上位進出が期待される作陽と富山一。どちらが、Jクラブユース勢や高校トップレベルの強豪と対戦してきた経験をより活かして勝利するか、注目の一戦だ。

[写真]富山一・和田(左)と作陽・米原主将

(取材・文 吉田太郎)
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