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[選手権]夏の全国王者・市立船橋は中津東と初戦、京都内定DF磐瀬「頂点を目指してやる」

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 17日に流通経済大柏との決戦を制し、全国の舞台に駒を進めた夏の全国王者・市立船橋(千葉)の初戦の相手が中津東(大分)に決まった。「トーナメントは初戦が大事だと思うので、いい形で初戦勝って、乗れるようにしたいなと思います」。京都に入団が内定している今大会注目プレーヤーの1人、日本高校選抜DF磐瀬剛主将(3年)も最後の選手権へ向け、意気込んだ。

 事実上の決勝戦ともいうべき戦いだった。17日に行われた千葉県予選決勝戦。今夏の全国高校総体千葉県予選決勝、同全国大会決勝のいずれもで勝利している市船は流経大柏の挑戦をまたも跳ね返した。「流経に2回勝ってますけど、最後に負けたら今までの2勝は意味のないものになってしまう。この選手権で勝つことが一番重要だと思っていた」。流経大柏イレブンには「自分たちは選手権の頂点を目指してやる」と宣言してきたと話した。

 磐瀬にとってもリベンジの舞台にもなる。1年生の時以来2度目の全国選手権。優勝メンバーに名を連ねた磐瀬だが、決勝戦を前に怪我をしてしまい、国立決勝の舞台には立つことは出来なかった。「素直に選手権の優勝というのは味わっていない。今年最後ですけど、選手権優勝をして高校サッカー人生を終わりたいなと思います」。決勝国立へのなみなみならぬ思いを語った。

 最後の国立、「国立最蹴章」というテーマを持つ今大会は、94年度に選手、2年前に監督の両方で優勝と言う快挙を成し遂げた朝岡隆蔵監督にとっても特別な大会となる。「このチームはそこ(優勝)を目指しているチーム。(最後の国立という)たまたまのタイミングでチャンスを掴んだので、掴みきって終わりたいなと思います」。

 自他ともに認める優勝候補の筆頭。プレッシャーとの戦いにもなるが、磐瀬は「注目されることも有難いんですけど、やっぱりそのプレッシャーに自分たちが負けないように自分たちのプレーが出来ればと思います」と言い切った。

[写真]市立船橋の磐瀬主将(左)と中津東・榎木主将ががっちり握手
(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 児玉幸洋)
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