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[選手権]夏の全国王者・市立船橋DF磐瀬主将、目標は「優勝だけ」

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 今夏の全国高校総体優勝校で今大会の本命に挙げられている市立船橋(千葉)の日本高校選抜DF磐瀬剛主将(3年)は高校選手権開会式に参加し、「優勝というものだけを目標に頑張りたい」と誓った。

 2年前の11年度大会は決勝で四日市中央工(三重)に逆転勝ちして全国制覇。連覇を狙った昨年は県予選準決勝で敗れ、磐瀬は優勝旗を返還するためだけに国立へ来た。だが、今年は全国最激戦区と言える千葉県予選の決勝で流通経済大柏(今年、プレミアリーグで日本一)を1-0で撃破し、出場権獲得。2年ぶりに全国選手権へ臨む磐瀬は「昨年は優勝旗返還だけという、3人での参加だった。今年はきっちり(登録の)25人で国立へ戻ろうと思っていたので、まずそれができて良かった」と表情を緩めていた。

 12月14日、16日にはプレミアリーグ参入戦でプリンスリーグ関西王者の大阪桐蔭(大阪)、アルビレックス新潟ユース(新潟)にそれぞれ1-0で勝利し、来季のプレミアリーグ昇格決定。一度ピークを迎えた後はリラックスした状態で練習を進めてきた。周囲の評価が高い中で全国大会を迎えるが、受けて立つような試合をするつもりはない。「優勝候補とかでなく、自分たちは挑戦者という立場で頑張りたい。チャレンジャー精神をもって1試合1試合臨んでいきたい」と磐瀬は力を込める。優勝した2年前も初戦は長崎日大(長崎)に後半35分までリードされる大苦戦。そこからの逆転勝ちだったからこそ、初戦から簡単な試合がひとつもないことを2年前の優勝メンバーだった主将は理解している。

 自身は2年前の決勝をケガで、今夏の全国高校総体決勝を累積警告による出場停止によっていずれも出場していない。だからこそ「出場停止だけはないように」と気を引き締め、大会後加入する京都サンガF.C.のサポーターへ向けて「印象付けられるように頑張りたいです」と意気込んだ。市船は挑戦者として一戦一戦全力で戦い、頂点へ。首都圏開催移行後最多タイとなる6度目の優勝を果たす。

(取材・文 吉田太郎)

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