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[選手権]熊本サポーターの後押しも受ける京都橘GK永井「認められるプレーをしたい」

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 昨年度準優勝の京都橘(京都)のゴールを守るGK永井建成(3年、ロアッソ熊本内定)が「昨年の忘れ物である『金』を獲って、優勝旗を京都へ持ち帰りたい」と宣言した。30日、国立競技場で行われた全国高校選手権開会式に参加した永井は「(国立は)懐かしかった。1年前を思い出しました。ここでPKで負けたんやと」。1年前の決勝では2-2で突入したPK戦の末に鵬翔(宮崎)に3-5で敗れて準優勝。それまで再三の好守でチームを救ってきた永井だったが、PK戦ではシュートを止めることができずに涙をのんだ。

 鵬翔の5人目のキッカーが決めて優勝を決めた瞬間はその後、テレビなどで目にしてきた。そのたびに今冬のリベンジへの意欲を燃やしてきた。「忘れ物を獲らないといけない」。チームとして成長すると同時に、自身はクロスに対する対応や得意のシュートセーブ、コーチングの向上に努めてきた。そして熊本内定が発表された後に行われたプレミアリーグ参入戦1回戦(対瀬戸内、12月14日)では相手の崩しにバランスを崩しながらも驚異的な反応でストップするなど、至近距離からのシュートをことごとくビッグセーブ。簡単に失点しないGKへ成長を遂げている永井は、圧倒的な存在感でチームのプレミアリーグ昇格に貢献した。

 その永井は14年1月2日の高校選手権初戦、藤枝東(静岡)戦を強力な援軍とともに戦うことになりそうだ。「ツイッター」を通じて、来季加入する熊本のサポーターが応援に来てくれることを教えてもらったのだという。「ボクは(熊本へ)試合に出るためにいくので、(横浜FCへ移籍する)南(雄太)さんの代わりになれるように頑張りたい。プレッシャーはあります。でも認められるプレーをしたいと思う」。「忘れ物を獲りに行く」今大会。熊本の看板も背負って、京都橘を日本一へ導くプレーをする。

(取材・文 吉田太郎)

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