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[選手権]GK近藤がPK戦3連続ストップ!!星稜は2年連続の国立へ

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[1.5 全国高校選手権準々決勝 星稜0-0(PK3-0)修徳 駒沢]

 第92回高校サッカー選手権大会は5日、準々決勝の4試合を行った。駒沢陸上競技場で行われた第1試合では星稜(石川)が修徳(東京A)0-0から突入したPK戦を3-0で制し、2年連続の4強入りを決めた。11日に国立競技場で行う準決勝では、第2試合で京都橘(京都)と対戦する。

 前半チャンスを多く作り試合を優位に進めたのは修徳だった。だが前半22分の左クロスをボレーで合わせたMF田上真伍(3年)のシュートはゴール右。同32分にも田上が決定的なヘディングシュートを放つが、わずかに右に外れてしまった。

 星稜は最後の崩しの部分で上手くいかず苦戦する。MF寺村介(3年)が前線でタメを作るが、フィニッシュまで持ち込めない。「攻撃の形は作っているが最後のところで打たせてもらえていない。全国大会になると厳しいなと思います」。河崎護監督も嘆いたように苦しい展開が続く。

 後半も試合は動く気配はない。19分の修徳のFKの場面でゴール前に入ったボールを星稜GK近藤大河(3年)がファンブルし、ポストに当ててしまう場面こそあったが、そのまま時間だけが流れ、勝敗の行方はPK戦にゆだねられることになった。

 だがPK戦はまさかの決着になった。先攻の修徳が3人目まで全員が近藤にストップされたのに対し、星稜は3人すべてがしっかり蹴り込む。「正直真ん中って絶対入るじゃないですか」。最後は主将の寺村がど真ん中に蹴り込み、決着を付けた。

 2試合連続の無得点に終わった星稜だが、河崎監督は「強い気持ちを持って戦えている」と選手たちの成長に目を細める。昨年度に続く国立切符となったが、「昨年は気付いたら国立まで行っていた。今年はしっかりスパイスを利かせてパンチのあるゲームが出来ている。去年は塩味だったら今年はミソ味になってきた」と独特の言い回しでチームの成熟度に手ごたえを示した。

 準決勝は先月17日に行われたプレミアリーグ参入戦で1-5で敗れた京都橘が相手となる。「リベンジマッチという気持ちで戦います」とは河崎監督。寺村も「春先からクドいくらいに日本一って言い続けてきた。その目標を達成しなきゃいけない」と力を込めた。悔しさをバネに、星稜は頂点まで駆け上がる。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 児玉幸洋)

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