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全国初戦敗退ながらも高校選抜候補入り、初芝橋本FW末吉塁は駒澤大戦で先制ゴール

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 初芝橋本高(和歌山)は第93回全国高校サッカー選手権初戦で優勝した前橋育英高に0-1で惜敗。2回戦屈指の好カードで涙をのんだ。チームは無念の敗退となったが、その中でエースFW末吉塁(3年)は大会優秀選手に選出。日本高校選抜候補にも名を連ねた。

 昨夏の全国高校総体で末吉は10番を背負っていたものの、故障の影響で1回戦、2回戦を交代出場。3回戦の大津高戦で初先発したが、チームは2-3で競り負けた。「ボクがスタメンで出て負けたのは悔しかったです」と振り返る末吉だが、それを引きずるのではなく、怪我で力を出せなかったと割り切って選手権に集中。予選突破に成功した。

 選手権で目標のベスト4に届かず、「どんだけいい試合をしても負けは負け。前橋育英の方がそういう勝負強さのところで上だった。ボクらは1回戦で負けてしまったんですけど、後輩たちにはもっと上を目指してもらいたいです」と語ったが、「個人としても有名になれるように頑張る」と夏に掲げていた目標は日本高校選抜候補入りでわずかながら達成する形となった。

 2月8日から10日まで開催された日本高校選抜選考合宿では駒澤大戦で先発すると、相手のミスを突いて抜け出すと、GKとの1対1から左足で先制ゴール。大仕事をしてチーム全体を勢いづけた。その後もサイドからの高速ドリブルとスキルの高さも発揮して印象的なプレー。自慢の緩急、一瞬のスピードを活かしたドリブルを今後も発揮するか。多彩なFW陣の中で欧州遠征の切符を獲得できるか注目のFWは、今年の目標について「大学(大阪体育大)で1回(1年)から出て、インカレとかで結果を出せたらなと思っています」と意気込んだ。

(取材・文 吉田太郎)
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