昨年の悔しさを晴らす舞台に前橋育英高(群馬)が帰ってきた。

　DF松田陸(3年)は県予選を終えた昨年11月28日にガンバ大阪への入団内定を発表した。

　G大阪への入団は練習参加を1度経験して決めた。「レベルが高いと感じた」が、「レベルの高いところでやった方が、自分のレベルアップになるのかなと思って選びました」と強い決意を持って関西に乗り込むつもりでいる。

『前橋育英の松田』、故松田直樹さんを重ねて期待する声もあるが、「そこはあまり気にせず、自分は自分でやりたい」と新しい“松田像”を作り上げるつもり。

　何よりも同校史上初の日本一を達成したい。12月にはプレミア参入戦でジュビロ磐田U-18にPK負けしたショックを引きずる時期はあったが、「みんな今は選手権に向けて切り替えて練習をやっている」。そして松田は「去年の悔しさを晴らすためにはこの舞台しかない。絶対に優勝したいです」と集中力を高めた。

　前橋育英の初戦は1月2日の2回戦、ニッパツ三ツ沢球技場の第2試合で初芝橋本高(和歌山)と対戦する。

(取材・文　児玉幸洋)

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