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風に乗って45m直接FK弾!上田西MF丸山「ゴールの隅を狙った」

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直接FKを決めた上田西MF丸山圭太(3年)がジャンプしながらがっつ

[1.3 全国高校選手権3回戦 帝京大可児高0-5上田西高 駒沢]

 風に乗った。前半、風上に立った上田西高(長野)は前半終了間際の40分にハーフウェーラインを越えたあたりでFKを獲得。ポイントに立ったレフティーのMF丸山圭太(3年)が左足でゴール左上隅に直接叩き込んだ。

「追い風だったのでベンチからも『狙え』と言われていた」。ベンチ前からのFK。ゴールまでは約45mの距離があったが、「風は頭に入っていた。いけそうだなと思って、ゴールの隅を狙った。自分の思いどおりのコースに行った」。追い風を受けてホップしたボールはGKの頭上を越えてゴール左上隅へ。圧巻の超ロングFK弾となった。

 1点リードで折り返した後半には怒涛の4ゴール。大会初戦となった前日2日の2回戦・京都橘戦に1-0で勝ち、全国大会初勝利を挙げたばかりのチームが5-0で大勝し、初の8強入りを決めた。

「どうしちゃったんだろう。すげえなと」。チームのゴールラッシュにピッチ上の丸山自身も驚くほど。大量リードにも選手の運動量は落ちず、最後まで走り切った。「冬は毎日のように走ってきたし、週に一度はきついフィジカルトレーニングもやってきた。紅白戦も引き分けか負けだったら、グラウンド1周を1分で走らないといけない」。走り込んできた自信は、「相手のほうが疲れているなと思った」と試合の中でも深まった。

「チームの雰囲気は今までで一番いい。昨日と今日は負ける気がしなかった」。12年ぶり2回目の出場で初勝利、そして初の8強入り。5日の準々決勝に勝てば、長野県勢として初のベスト4進出が決まる。丸山は「これに満足しないで、史上初のベスト4を目指して頑張りたい」と力を込めた。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 西山紘平)

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