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激戦ブロックも「ここを越えれば強くなれる」…FC東京内定・東福岡DF中村拓海の決意

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東福岡高の右SBを務めるDF中村拓海(3年)

 強豪校が顔をそろえる最激戦とも呼べるブロックに組み込まれた。しかし、東福岡高の右SBを務めるDF中村拓海(3年)の視線は頂点しか捉えていない。

 2年次の昨季は選手権のメンバー入りを果たしたものの、チームは3回戦で姿を消し、中村自身に出場機会は訪れなかった。しかし、大舞台の雰囲気を味わえたのは大きなプラスであり、「去年は少し緊張感があったけど、今年はリラックスできて良い感じにモチベーションが上がっている」と充実した表情を浮かべると、「楽しみです」と翌日に控えた初戦を待ちわびている。

 日本一になるには目の前の対戦相手を下していく必要があり、東福岡が組み込まれたブロックには前回優勝校の前橋育英を筆頭に尚志、神村学園、浜松開誠館、長崎総科大附など強豪校が顔をそろえる。ベスト4まで辿り着くには茨の道が待っているが、「ここの山を越えていけばチーム的にも強くなる。しっかりと一つひとつ勝ち上がっていきたい」と力を込めた。

 見据えるは頂点だが、「チームの状態も雰囲気もすごく良い。あとは個人個人がモチベーションを上げていきたい」とまずは31日の初戦・浦和南戦に集中する。

 11月22日にはFC東京への加入内定が発表され、12月にはブラジル遠征を行うU-19日本代表に追加ながらも初招集されて貴重な経験を積んだ。「高校最後なので、ここで優勝して良い形でチーム(FC東京)に合流できればいい。応援して下さる方々もたくさんいるので、その前で結果を残したい」と高校最後の舞台へと向かう。

(取材・文 折戸岳彦)

●【特設】高校選手権2018

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