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富山一は無失点V。攻撃面も強みの5バックはDF丸山がアシスト

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後半6分、富山一高DF丸山以祐が左足クロスでMF高木俊希のゴールをアシスト

[11.2 選手権富山県予選決勝 富山一高 5-0 水橋高 高岡スポーツコア]

 富山一高は富山県予選全5試合無失点で優勝。「裏のスペースを消す。4人で消せないところを5人で消す。そんなに一人ひとりは強くないという思いがあって5人にしている」(大塚一朗監督)という意図で採用されている5バックは結果を残して県予選を終えた。

 右からDF中園享成(3年)、DF吉藤廉(3年)、DF牧野奏太(3年)、DF丸山以祐(3年)、DF真田滉大(3年)と並ぶ5人。日本高校選抜にも選出されたDF中田青(現新潟医療福祉大)らを擁して4バックを採用していた昨年に比べると、個々の守備力で劣る部分もある。

 だが、5人が連係良くスペースを消したり、マークする選手を受け渡していたりしているため、ゴール前に侵入されたシーンはごくわずか。加えて、局面を変えるボールを蹴ることのできる彼らの存在がチームの攻撃に厚みをもたらしている。

 丸山は「5枚あるんで、マークの受け渡しとか声の掛け合いとか4バックよりも多くなる。でも、声の掛け合いとか良くなってきた」とコミュニケーションの部分の手応えを口にする。その丸山はこの日、左足のフィードが相手に警戒されていたこともあり、自身のプレーについては不満げ。それでもロングスローで決定機を演出し、後半6分には左足クロスでMF高木俊希(3年)のゴールをアシストした。

 守備面についてはカウンターからシュートを打たれるシーンもあっただけに「何回かあったので、全国へ向けてもっと強いチームになっていけたらなと思います」(丸山)。全国でも堅守を続け、攻撃面の強みもより発揮する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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