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晴山3発!後半5得点の帝京長岡が2年連続の準々決勝進出!

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帝京長岡高FW晴山岬は2年連続のハットトリック達成(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.3 選手権3回戦 帝京長岡高 5-0 神戸弘陵高 等々力]

 後半5発で帝京長岡が過去最高タイの8強進出! 第98回全国高校サッカー選手権は3日、3回戦を行い、ベスト16が激突。2年連続の8強入りを懸けた帝京長岡高(新潟)と93年度以来となる準々決勝進出を狙う神戸弘陵高(兵庫)との一戦は、FW晴山岬(3年/町田内定)の3得点など後半の5得点によって、帝京長岡が5-0で快勝した。

 序盤は大会屈指の技巧派軍団・帝京長岡がボールを握って押し込み、22分には晴山の振り向きざまの左足シュートがクロスバーを叩く。また存在感のあったMF矢尾板岳斗(3年)とのコンビから晴山が抜け出したり、矢尾板のクロスがゴール前に入るシーンもあった。

 だが、前半はむしろ神戸弘陵のペース。DFラインの押し上げが速く、コンパクトな陣形で相手のパスミスを誘う。そこから、帝京長岡DFライン背後へ2トップや中盤の選手が飛び出す形で押し返していたほか、相手のファーストDFを落ち着いて剥がしてボールを繋いで見せる。そして、MF田中魁人(2年)のサイドチェンジやMF兼田拓実(3年)の縦突破、FW松野隼輝(2年)のポストワークを交えて前進。球際で競り勝つシーンも多かった。

 帝京長岡はサイドで入れ替わられて幾度かクロスを上げられてしまっていたが、ゴール前の守備が分厚い。シュートブロックやCB吉田晴稀(3年/愛媛内定)のインターセプト、GK猪越優惟(3年)の安定したキャッチングなど決定打を打たせなかった。

 帝京長岡は後半開始からMF谷内田哲平(3年/京都内定)に代えてMF江上陽太(3年)を投入。直後にはコンビネーションから吉田晴が右サイドを駆け上がり、ラストパスを江上が右足で狙う。

 これは神戸弘陵GK大月耀平(2年)に阻まれたものの、MF本田翔英(3年)がクロスバー直撃の右足ミドルを撃ち込むなど、明らかに攻撃のテンポが向上。そして5分、左サイドを切れ込んだ本田のクロスを矢尾板が左足ダイレクトで合わせて先制する。

 帝京長岡は15分にもMF田中克幸(3年)のクロスを晴山が頭で合わせて2-0。神戸弘陵は28分、MF沖吉大夢主将(3年)のスルーパスで交代出場のMF徳弘匠(2年)が抜け出してGKをかわすもシュートは外側のゴールネットに外れてしまう。神戸弘陵は右FKがファーサイドのCB田平起也(3年/C大阪内定)に入るシーンもあったが、打ち切ることができない。

 逆に帝京長岡は34分、シュートのこぼれ球をMF川上航立(2年)が押し込んで3点目。直後にはMF鈴木遼平(3年)の右クロスをファーサイドの晴山が叩き込む。そして、39分にもMF青山慶紀(3年)の左CKを晴山が頭で押し込んでハットトリックを達成した。帝京長岡が2年連続8強進出。「今年こそ日本一を獲りたい」(晴山)という目標に一歩前進した。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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