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[MOM3136]青森山田FW田中翔太(3年)_総体に、プレミアに、選手権…大舞台で発揮される勝負強さ

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青森山田高FW田中翔太(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 高校選手権3回戦 青森山田4-1富山一 駒場]

 2連覇を狙う王者の背番号9を背負う。青森山田高FW田中翔太(3年)は自らの任務を遂行し、2試合連続ゴールという結果を残した。

 まずは前半7分に生まれた先制点を導く。DF内田陽介(2年)が放り込んだロングスローをニアサイドのDF藤原優大(2年)がすらすと、飛び込んだのが田中。体を投げ出して放ったダイビングヘッドは相手GKに阻まれたものの、こぼれ球に反応したMF松木玖生(1年)が蹴り込んでスコアを1-0とした。

 そして、後半4分には田中が自らネットを揺らす。左サイドで得たFKの好機。キッカーを務めたMF古宿理久(3年)が蹴り出したボールは鋭いカーブを描いてゴール前へ。誰よりも高く飛んだのが田中だった。飛び出しが遅れたGKが伸ばした手よりも高い位置。ヘディングでミートさせたボールはネットに突き刺さった。

 前日に行われた2回戦・米子北戦に続く2試合連続ゴールに「FWとして絶対に点を決めてやろうという気持ちでいたので良かった」と充実した表情を見せた。

 今夏の高校総体でチームは3回戦で敗退したが、田中自身は3試合連続ゴール。さらに昨年12月の「高校年代真の日本一」を決定するプレミアリーグファイナル・名古屋U-18戦では先制点を叩き込んでいるように、大舞台で勝負強さを発揮している。「大事な試合で決められるFWは絶対に必要。インターハイで全試合決められたし、プレミアリーグファイナルでも点を決められたので、自信を持ってやれている」と胸を張った。

 準々決勝は2日後。昌平高と対戦する。「万全の準備をしたい」と調整を続け、再びチームに勝利をもたらすゴールを狙う。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2019

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