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[MOM3273]神戸弘陵FW徳弘匠(3年)_2発!兵庫準決勝で「10番の仕事」

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神戸弘陵高FW徳弘匠は10番の仕事をしてのけた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 選手権兵庫県予選準決勝 滝川ニ高 1-2 神戸弘陵高 アスパ五色]

「神戸弘陵の10番は、得点を奪い、チームを勝たせることが仕事」だと定義している谷純一監督。10番を背負う神戸弘陵高FW徳弘匠(3年)が準決勝で2ゴールした活躍を「その役目を十分果たし、勝利に導いてくれた」と讃えた。

 ビハインドの状況でもうつむくことなく、仲間がボールを持てば、良いパスを出してくれると信じ、持ち味のスピードを生かして何度も裏へ抜け出していた。「小池明裕コーチから『勝負の神様は細部に宿る』と常々言われているし、自分たちは運を引き寄せられるだけの日頃の行いもしてきているから、必ずチャンスが生まれると信じていた」という。

 同点弾のシーンでも、MF田中魁人(3年)がボールを持ったと同時に「必ず良いパスを出してくれる」と裏へ抜け出し、「魁人が出してくれた僕が生きる最高のボール」を落ち着いてゴールへ流し込んだ。
 
 試合終了間際の決勝ゴールでは、「後半になるとあまり動けてなかったにも関わらず、谷監督は自分を信じてピッチに立たせ続けてくれた」ことへの感謝の気持ちを乗せて、こぼれてきたボールに右足を振り抜き、ゴールネットに突き刺した。

 第98回大会の3回戦で帝京長岡高を相手に「敗退した瞬間からの目標」だったのは、その時の戦績を超えること。「どんな状況であろうとも、その目標はブレない」。全国の舞台に再び戻るため、決勝でも「神戸弘陵が兵庫県でナンバーワンだということを圧倒的に示せるよう戦う」ことを誓った。

(取材・文 前田カオリ)
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