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7発ゴールショーの那覇西が県大会3冠制覇に王手! “リベンジ”目指した名護は2点先取も、決勝届かず

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7発ゴールショーの那覇西高が決勝進出

[10.30 高校選手権沖縄県予選準決勝 那覇西高 7-3 名護高 タピック県総ひやごんスタジアム]

 第101回全国高校サッカー選手権大会沖縄県予選は30日、タピック県総ひやごんスタジアムで準決勝2試合を行い、第1試合は名護高を相手に大量7ゴールを決めた那覇西高が乱打戦を制した。

 今年の県総体決勝と同一カード。先手を打ったのはリベンジに燃える名護だった。開始3分、自陣深いところからビルドアップを図る那覇西DFに対し、FW松田淳人が連携ミスを誘うプレスを仕掛けてボールをカット。そのままショートカウンターから右足一閃で電光石火の先制弾を生む。さらに2分後、再びカウンターでチャンスを作る名護が敵陣左サイドでファウルを受けてFKのチャンスを得ると、ニアで合わせたMF比嘉菖太郎がヘディングシュートを沈め、わずか5分間で2点差とした。

「相手のプレッシャーを剥がすのが大前提であるなか、2つともミスからの失点」(那覇西・平安山良太監督)と出はなをくじかれた那覇西だったが、前半15分。ゴール前での混戦からFW國吉理斗がねじ込み名護の流れを塞き止める。そして、その4分後にはMF山川輝の右CKからDF田場海斗が打点の高いヘッドでゴール左隅へと流し込み、2-2。試合序盤から壮絶なシーソーゲームの展開となった。

 その後、両サイドにボールを散らしながら相手を引き出し、中央も活かそうとする那覇西は、再三決定機を生みだすも詰めが甘い。対する名護は集中を切らさず粘り強い守りを演じ、同点のまま前半を折り返す。

 しかし後半7分、ついに動く。均衡を破ったのはドリブラーから転身した那覇西のボランチだった。名護のクリアボールを拾って左から中央の石川桔平へと渡ると、奪いにかかる相手選手をダブルタッチでかわし、すかさずミドルシュート。低い弾道でゴール右隅へしっかりと捉えたボールは、相手GKが一歩も動けぬままネットを揺さぶり、那覇西が初めてリードを奪った。

 その1分後にオウンゴールでリードを広げた那覇西は後半20分、左SB比嘉隼のロングシュートで点差は3点に。同29分、FW親川響也の追撃弾で2点差に縮めた名護だったが、守りに入らない那覇西は同37分、そして同アディショナルタイム4分と途中出場のFW森大祐が連続ゴールを決めて終止符。怒涛の攻撃を演じた那覇西が7-3で勝利し、新人戦・総体に続く県大会三冠制覇に王手をかけた。

(取材・文 仲本兼進)
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