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[MOM4191]神村学園FW福田師王(3年)_王者を沈める決勝点!戦友と約束していた“ムバッペポーズ”

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得点後、ムバッペポーズを見せた神村学園FW福田師王

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[1.4 選手権準々決勝 青森山田 1-2 神村学園 等々力]

 前回王者を沈めた。神村学園高(鹿児島)が過去4大会連続ファイナリストの青森山田(青森)を2-1で逆転撃破。その決勝点を決めたのは、絶対的エースであるFW福田師王(3年、ボルシアMG内定)だった。

 前半34分に先制を許しながら、後半16分に2トップを組むFW西丸道人(2年)のゴールで同点に追いつくと、そのわずか4分後だった。カウンターからドリブルで持ち上がった西丸がFW名和田我空(1年)とワンツーの形でボールを受けると、鋭い切り返しから左足でシュート。DFに当たったこぼれ球が福田の目の前に転がってきた。

「相手に触られないように左足アウトでチョンと触るイメージ」。前に出てきたGKよりも一歩早く左足のアウトサイドでゴールに流し込む逆転ゴール。得点後はゴール裏に陣取るカメラマン席に向かって堂々の“ムバッペポーズ”を披露した。

 ゴールパフォーマンスは試合前日に“戦友”と約束していたものだった。「前日に昌平の荒井悠汰と話して、『あとは任せたぞ』と言われたので、『(点を取って)ムバッペポーズをするね』と話していた」。福田と昌平のMF荒井悠汰(3年)は1年時にそろって日本高校選抜に選ばれ、帝京長岡のMF廣井蘭人(3年)とともに意気投合。対戦するとすれば決勝しかなかったが、昌平は2日の3回戦で前橋育英に敗れ、その思いも背負ってピッチに立っていた。

 後半16分の同点ゴールのシーンも、MF大迫塁主将(3年、C大阪内定)のロングフィードに対し、福田が体の強さを生かしてDFを背負いながら胸で落とし、西丸のゴールにつながった。それでも「まだまだ。もっといい落としができたら、もっと楽に点が取れる」と満足しない。

 今大会のゴールはまだ2点。厳しいマークに遭いながら強靭なポストプレーで起点となったが、得点王を狙うストライカーは「もっと一人で打開する力を付けたい。ドリブルでもボールキープでも、2人が来ても一人でおさめられるフィジカルを付けたい。まだまだ足りなかった」と貪欲に語った。

 同校初の決勝進出が懸かる7日の準決勝では岡山学芸館(岡山)と対戦する。国立競技場での大一番に「あこがれてきた舞台。あそこで点を取れるか、取れないか」と意気込む。「中3のときに13番をもらって、そこから愛着がわいた」という背番号13が神村学園の新たな歴史を切り開く。

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(取材・文 西山紘平)

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