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1回戦先発もその後は控えに…岡山学芸館の2年生MF田村日夏汰「チームを勝たせる選手に」

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後半43分から途中出場した岡山学芸館MF田村日夏汰(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.9 選手権決勝 岡山学芸館高 3-1 東山高 国立]

 日本一の瞬間をピッチ上で迎えた。岡山学芸館高(岡山)のMF田村日夏汰(2年)は3-1の後半43分から途中出場。3試合ぶりの出場を果たし、そのまま逃げ切りに貢献した。

 1回戦の帝京大可児戦には左サイドハーフで先発していた田村だが、その後はベンチスタートが続き、2回戦の鹿島学園戦、3回戦の國學院久我山戦は途中出場。準々決勝の佐野日大戦、準決勝の神村学園戦は出番がなかった。

「準々決勝、準決勝と試合に出る時間がなくて、悔しさもあった。決勝に出ることができたら結果を残したいと思っていた」。ただ、出場機会がめぐってきたのは後半43分という試合終盤。「残り時間も少なかったので、チームのために守備をして、1点もやられないようにしようと思った」とフォアザチームに徹した。

「チームが苦しいときも3年生は自分のことだけでなく、チームを鼓舞したり、チームのことを考えてプレーしていた。僕自身は自分のことに精一杯だった。そういうところは見習っていきたい」

 最上級生となる来年度に向け、先輩たちの背中を見て学んだ部分は多い。「もともとドリブルが得意で、一人で局面を打開できる選手になりたい」というアタッカーだが、2年生にはMF田口裕真(2年)、FW田邉望(2年)、MF木下瑠己(2年)といったポジションを争う選手も多い。「今年はサイドバックとかいろんなポジションを経験した」そうで、来年度もさまざまなポジションでチームを支えていくことになりそうだ。

「チームの中心として試合に出られるように、チームを勝たせる選手になりたい」。そう意気込みを語った田村は「先輩方にこういう経験をさせてもらった。次につなげていけるように、一戦一戦戦っていきたい」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

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