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[MOM4520]帝京大可児FW高田悠志(2年)_警戒された中で残した“結果”…個性派ドリブラーが流れ引き寄せる一撃!!

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先制点を奪った帝京大可児高FW高田悠志(2年=13番)がガッツポーズ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 選手権岐阜県予選準決勝 帝京大可児高 3-0 岐阜工高 長良川球技メドウ]

「左で崩して右が決める形のほうが多い」と仲井正剛監督が語る今年の帝京大可児高だが、膠着していた試合を突き崩したのはこの逆のパターン。右で崩したあとに、左からの号砲炸裂となった。

 0-0で迎えた後半13分だった。右からの崩しに対し、左サイドのアタッカーであるFW高田悠志(2年)はPAの美味しいポジションを狙っていく。

「最初はGKとDFの間に走り込むイメージだったんですけど相手のDFに潰されてしまったので、マイナスに待つ形に切り替えました。そうしたら(右サイドでボールを持っていた)明石(望来)から良いボールが入ってきたので決めるだけで良かったです。あの得点で流れも変わったと思うので、決められたのは自分としても大きかったです」

 前半はむしろ厳重マークに苦しんだ試合だった。G1リーグ(岐阜県U-18リーグ1部)での対戦時には高田が2得点を決めていたこともあり、岐阜工側はしっかり対策を取ってきた。特にカットインプレーは明らかに警戒されており、中に持ち出せずに外へ出るも、そこから仕事はし切れないというシーンが相次いだ。

「結構マークも厳しくて、前回はカットインから良いプレーができていたので、そこは本当に警戒されていましたけど、逆に縦へ行けるシーンもありましたし、特に後半は真ん中の選手と関わってゴールに向かっていくプレーも出せたので、悪くなかったとは思います」

 ただ、「満足はしていない」と語る理由は、「もっと個ではがして、決定機を作れる選手でありたい」から。自分の最大の武器であるドリブルをもっと表現していきたいと意気込む。「あんなに上手くはないですけど、参考にしている」という日本代表MF三笘薫のような、高いレベルの相手に対しても個で切り裂いていける選手が到達目標だ。

 帝京大可児の誇る個性派ドリブラーは、「もっと上手くなりたい」という気持ちそのままに、チームを勝利に導く働きを続けることを誓う。

(取材・文 川端暁彦)
●第102回全国高校サッカー選手権特集
川端暁彦
Text by 川端暁彦

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