beacon

パスやドリブルで違い作る神村学園の1年生MF福島和毅、10番の重圧は「そんなに気にしていない」強心臓ぶり

このエントリーをはてなブックマークに追加

神村学園高のダブルボランチの一角を占めるMF福島和毅

[1.2 選手権3回戦 神村学園 2-1 神戸弘陵 等々力]

 神村学園高(鹿児島)の先発11人のうち、DF吉永夢希(3年)を除く10人が神村学園中の出身。昨年度の選手権をわかせた、福田師王(ボルシアMG)や大迫塁(C大阪→いわき)ら有力選手を数多く排出している。その中で1年生で先発の座を射止めているのが、MF福島和毅(1年)とFW日高元(1年)の2人だ。

 U-16日本代表にも選出されている福島は、中盤の底で司令塔の役割を担っている。「ゴールに直接関与するパスとか、ゴール前に入っていくドリブル」を武器と自負し、MF名和田我空(2年)、FW西丸道人(3年、仙台内定)といった強力攻撃陣へのパスの供給を期待されている。

「見てる人からも、『あの10番の人うまいな』って思われるぐらい、周りとの違いを見せていけたらいいなと思います」。初の選手権にも、物怖じする様子はない。

 神村学園の10番といえば、今大会は同校のエースナンバー14を背負うMF名和田我空(2年)が昨年度の選手権でつけており、かつては高橋大悟(町田)もつけていた番号だ。重圧を感じてもおかしくない状況だが、「そんなに気にしていない」と福島は淡々と語る。「出ている以上は学年関係なく、チームの勝利に貢献できるようにしています」とブレない。

「テレビで見ていました」と福島がいうのが、昨年度の神村学園の選手権ベスト4進出だ。その試合を見て「自分も来年国立でプレーしたい」と願っていたという。

 昨年度のベスト4のチームで、勝ち残っているのは神村学園のみ。「厳しいゲームになると思うけど、とにかく勝って国立でプレーしたいです」。2大会連続となる準決勝進出をかけて、4日の準々決勝では近江高(滋賀)と対戦する。

(取材・文 奥山典幸)

●第102回全国高校サッカー選手権特集
奥山典幸
Text by 奥山典幸

TOP