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[大学選手権]昨季ファイナリストの流通経済大&関西学院大、早くもライバル意識むき出しに

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 アパマンショップPresents 平成27年度・第64回全日本大学サッカー選手権大会へ向けての会見が7日に日本サッカー協会で行われた。前回大会覇者・流通経済大の中野雄二監督や総理大臣杯王者・関西学院大の成山一郎監督らが出席した。

 会見では前回大会のファイナルで火花を散らした流通経済大と関西学院大の監督同士がライバル意識をむき出しにするシーンも見られた。シードで2回戦から登場する両校は、ともに勝ち上がれば13日に行われる準々決勝で早くも顔を合わせることになる。

 昨季の決勝では、流通経済大が関西学院大を1-0で下し、冬の日本一決定戦を制覇した。涙をのんだ関西学院大は、その悔しさをバネに今季は関西学生選手権、総理大臣杯を制しての2冠を達成している。

 成山監督は「去年のインカレで流通経済大さんに負けた悔しさから今年はスタートした。去年の決勝戦で負けた公式記録を一年間、壁に貼り続けてきました」と明かし、「学生も今大会に向けてオリジナルのパンフレットを作ってくれたが、その中にも昨年負けた決勝の公式記録を挟んでくれていた。この大会にそれだけ強い気持ちを持って臨んでいます」と話した。

 一方で「正直なことを言いますけど……」と口を開いた流通経済大の中野監督は「関西学院大とやるためのメンバー編成を別に考えてトレーニングしてきた。2回戦のメンバーと3回戦(準々決勝)のメンバーは大きく変えて戦いたいと思っています。初戦で敗れるようなことがあれば、しょうがない」とキッパリ。

「お互いに一つ一つしっかりと勝って、素晴らしいゲームを展開し、大学サッカーのレベルはこんなにも高いんだというのをみせることができれば」と関西学院大との“再戦”に思いを馳せた。

 とはいえ、昨季ファイナルを再現するためには、互いに8日の2回戦を突破しなければならない。成山監督は「まずは初戦を勝たなくてはいけない」と冷静に目先の試合を見つめた。大会は8日に開幕し、流通経済大と関西学院大が登場する2回戦は10日に各地で行われる。

(取材・文 片岡涼)
●第64回全日本大学選手権特集

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