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しっかり取り直したダメ押し弾、国士舘大MF弓場堅真「後輩たちの励みになれば」選手権控える母校・浜松開誠館にもエール

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ダメ押し点を決めた弓場堅真

[12.17 インカレ3回戦 国士舘大3-0仙台大 AGFフィールド]

 エリア内で倒されたかに見えた場面は笛が鳴らず、前半終了間際に流れの中でゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点が認められることはなかった。「今日は入らない日なのかな……」。国士舘大のMF弓場堅真(4年=浜松開誠館高)は、そんな不安に駆られたという。

 しかし後半8分だった。FW古川真人(3年=実践学園高)からのパスで前を向くと、左サイドからエリア内に入って左足を一閃。これが正真正銘のゴールとなり、勝利を決定づける3点目になった。「後半に何とか決められて良かったです」。試合後はホッと胸をなでおろしていた。

 大阪府出身で中学時代は日本代表FW前田大然も輩出した川上FCに所属。高校で浜松開誠館高に進み、中心選手として活躍すると、3年時には静岡県予選で得点王の活躍をみせて、同校を初の高校選手権出場に導いた。大学でも結果を残し、Jリーグ入りは決めることが出来なかったが、卒業後はJFLクラブでサッカーを続ける予定でいる。

 そして後輩たちが今冬、自分たちが出場して以来となる静岡県制覇を果たし、全国行きにチケットを手にしたことに大いに刺激を受けている様子。「今年はプリンスも1位で選手権に出るので、期待値は自分たちの代より高いんじゃないかと思っている」と、初戦敗退に終わった“自分たち超え”を期待すると、「自分が結果を残すことで、後輩たちの励みになればと思っています」と元日の日本一でエールを送ることを誓った。

(取材・文 児玉幸洋)
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